『影のイマジネーション 星降る夜の魔法使い』展がSKIPシティ彩の国ビジュアルピラザ 映像ミュージアムにて開催されている。

この展覧会では、「影」のファンタジーをテーマにしたメディア・アート作品が鑑賞できる。
電灯の普及する以前、夜には、月や星、炎といった光源が、今よりもずっと明るく輝いていた。そして、人や物の形を写し取り、実体を持たず、変幻自在に大きさを変える「影」は、たいへん不思議な(魔法のような)存在として、人々の目に映っていたと、影のファンタジー的な側面をテーマにした企画展だ。

7月11日、企画展「影のイマジネーション 星降る夜の魔法使い」関連イベントとして「読み聞かせの会」第二弾が開催された。前回に引きつづき、女優の雛菊(ひなぎく)さん、音楽家の中野亮介さんをお迎えし、美しい声色と音楽で彩られた、詩と童話のファンタジー世界に、観客は引き込まれていた。

『影のイマジネーション 星降る夜の魔法使い』展の観客参加型の作品では、観客の落とす実際の影が、映像の中の偽物の影と交わり、それ自体でひとつの作品となっている。現代の高度化する映像環境のなかにおいて、本展は、影という身近な現象を通じ、人間のイマジネーション(想像力)を見直すひとつの機会となるだろう。

展覧会『影のイマジネーション 星降る夜の魔法使い』は、
7月20日(月・祝)までSKIPシティ彩の国ビジュアルピラザ 映像ミュージアムにて開催中。

(Report:椎名優衣)