最新作『ノン子36歳(家事手伝い)』や『空の穴』、『アンテナ』などの監督として第一線で活躍している熊切和嘉監督、彼の大阪芸術大学映像学科卒業制作作品『鬼畜大宴会』は、1997年のPFFアワードで準グランプリを受賞。その後、ベルリン国際映画祭などにも招待上映され話題になった。
ダイゲイフィルムアワード2009で、『鬼畜大宴会』がフィルム上映され、上映後にトークイベントを行った。
連日、クリエイターを呼んでのワークショップ。
この日は、監督の熊切和嘉とスタッフとして参加した柴田剛が参加して映画制作する上でのスタッフ作りについて語られた。
当時、教授は、映画監督の中島貞夫氏、熊切和嘉監督の同期は、元木隆史監督、本田隆一監督、俳優の山本浩司などがいる、後輩には、監督では、寺内幸太郎、山下敦弘、向井康介、柴田剛らがいた。
『鬼畜大宴会』の時のスタッフ集め・・・・・
「元木や本田らは、同学年でスタッフが集まって制作していたけど、自分にはそんなに仲間もいなかったので、当時入学してきた新入生の山下、向井、柴田らに参加してもらいましたね。」と熊切は、語る。
スタッフとして加わった柴田は「当時19歳で、脚本をもらって、ぶったまげて、こんなすごい作品を卒制にするなんてと思い、何か盗めるテクニックがあるかもしれないと思って参加しましたけど」
「4日くらいで逃げたよね(笑)」と熊切。
「染まりたくなかったので、監督ずーとを観察してました。撮影が終わりころに宿舎に酒をもって・・・」と柴田。
どうすれば、監督になれるのか?
学校に入るときは、全員監督を目指しているのだが、180名ほど入学して、作られる卒制は、15〜6本。
現在、教授として始動にあたっているプロデューサーのアサオヨシノリさんは、「当時、学校内の教授たちの中でも『鬼畜大宴会』は、話題になっていましたね。完成できるのだろうかとか・・。」
柴田「これが完成して、後輩たちには、目標になりましたね。ここまでやっていいんだって」

約1時間にわたりトークは行われました。

4日のワークショップは『ダイゲイ発、宇宙へ…GAINAX 山賀博之監督登場!!』で講師にガイナックスの社長である監督の山賀博之さんを招いて『王立宇宙軍 オネアミスの翼』の上映とトークが行われ、最終日の5日は、『監督の条件』をテーマに、講師は、山下敦弘監督、寺内康太郎監督を招いて『どんてん生活』が上映されます。
(Report:Yasuhiro Togawa)