いよいよ来週末6月6日(土)からの公開となりました、「サガン —悲しみよ こんにちは—」ですが、5月28日(木)東京日仏学院にて、公開記念トークショーを行いました。

ゲストの朝丘雪路さんは、サガンと同じ年に生まれ、誕生日もわずか一ヶ月違い。若い頃にサガンの小説「悲しみよ こんにちは」を読み、『同じ年の子が、こんなすごい事をやってるんだ!』と、大きな衝撃を受けたという。
当日、サガンが愛した豹柄のセクシーなスーツと、豪華なパールを身にまとって登場した朝丘さん、
「周りで知らない人はいなかった」というほど大流行したサガンの思い出と、映画「サガン —悲しみよ こんにちは—」の魅力を語っていただきました。

司会:サガンとの共通点は?
朝丘雪路さん(以下、朝丘):サガンは1935年6月21日生まれ、私は同じ年の7月23日生まれということもあり、親近感があります。サガン自身も父親っ子のようだと思うし、「悲しみよ こんにちは」のなかでも、父と娘も友人のようでしたよね。私も父とは、女性の品定めを一緒にしたりして友人のようでした(笑)

司会:サガンにまつわる思い出は?
朝丘:当時、「悲しみよこんにちは」を読んでいなかった同世代のひとはいなかったぐらい。日本女性はみんな髪が長くて、セシルカットがとても新鮮でした。私は15歳で宝塚に入って、「悲しみよこんにちは」の本や映画と出会って、ライフスタイルに随分影響をうけたような気がします。「同じ年齢なのに、小説も書いてヒットし、それが映画にもなって、とにかくすごい!」と憧れるような感覚でしたね。
スピード狂の男の子がスポーツカーにのって私を迎えにきてくれたり。
でもサガンは全部自分の才能でお金も名誉も手にいれたことがすごい。そして周りの友人たちはそのお金目当てじゃなく、サガンを支えたり、一緒に楽しんだりしていたことが素敵だと思います。

Q:朝丘さんもサガンのような人生ですよね?
朝丘:父とべったりだったり、友人が支えてくれたり、共通項が多いです。私がジャズの歌手をしていたまだ独身の頃、津川雅彦さんや長門裕之さん、岡田真澄さんなんかが追っかけしてくれたりしたこともありましたね(笑)

Q:今回の映画「サガン —悲しみよ こんにちは—」の魅力は?
朝丘:とにかく素晴らしい女性の人生です。自分で稼いだお金を自由に使って、自分だけではなく友人のためにも使っていた。こんな生き方、なかなか出来ないですよね。サガンの生き様は壮絶でハチャメチャだけど素晴らしい、ブラボー!是非観てください!!