イタリア映画際2009 座談会 レポート
4月30日より有楽町朝日ホールにて開催中のイタリア映画際。
日本劇場未公開作品が上映される貴重な機会という事もあり、連日多くのイタリア映画ファンが足しげく通っている。
5月2日(土)には来日ゲストを交えた座談会が行われた。
イタリア文化に精通している映画評論家の岡本太郎氏が司会を務めた。
■座談会参加ゲスト■
・岡本太郎(司会)
・シルヴィオ・オルランド監督(『ジョヴァンナのパパ(原題)』 2010年劇場公開予定)
・イザベッラ・ラゴネーゼ(『見わたすかぎり人生』主演)
・クラウディオ・サンタマリア(『赤い肌の大地』出演)
・パオロ・ベンウェヌーティ監督(『プッチーニと娘』)
・サルヴァトーレ・メウレ監督(『ソネタウラ—“樹の音”の物語)
・アンナ・ネグリ監督(『私を撮って』)
・マルコ・ポンテコルヴォ監督(『パ・ラ・ダ』)
・ランベルト・マンチーニ(チネチッタ・スタジオ関係者)
ゲストは、個々に自身の作品について熱く語った。
2010年に日本ですでに劇場公開が決定している『ジョヴァンナのパパ(原題)』のシルヴィオ・オルランド監督は「イタリア映画ファンがこんなにいることが凄く嬉しいです。是非公開に向けて、口コミで広めてください。(笑)」とファンへ語りかけた。
『見わたすかぎり人生』主演のイザベッラ・ラゴネーゼさんは、「本作はイタリア喜劇ですが、国が違うことで理解し難い部分もあると思うけれでも先日の上映で、好評だったので大変嬉です。」と喜びを語った。
『見わたすかぎり人生』は“非正規労働者”問題を扱った作品であり、世界的が同じ問題を抱えている事もあり問題意識を共有できて良かったと話した。
監督や俳優に混じり今回、イタリア・チネチッタスタジオ関係者として来日したランベルト・マンチーニさんは、先日製作報告会見が開かれ記憶に新しい織田裕二さん主演の映画「アマルフィ 女神の報酬」がチネチッタ・スタジオで行ったことを話し、映画美術を担当していた種田陽平さんもチネチッタ・スタジオのスタッフの能力の高さに驚いてくれていたとも語った。
座談会は2時間に及び、イタリア映画ファンもお腹イッパイの内容であった。
イタリア映画際は5月5日(火)まで開催。
(Report:大野恵理)