料理人、構成作家、芸人・・様々なジャンルで活躍する木村祐一。
今回映画界で長編監督に挑んだデビュー作の『ニセ札』が絶賛公開中です。

本作の公開を記念し、GWの本日5/2(土)にトークイベントを実施しました。
本作が長編デビュー作になる木村祐一監督、主役を演じた小学校教頭・佐田かげ子(倍賞美津子)の息子・哲也を演じた青木崇高さん、元軍人で印刷のプロフェッショナル小笠原を演じた三浦誠己さんが登場しました。

—木村監督
本日は連休ということですけども、色んな娯楽がある中で、この映画を選んでいただきましてありがとうございます。
元々ゴールデンウィークというのは映画界が言い出した事です。
テレビのゴールデンタイムになぞらえて、その期間集客があるということでつけたと楽屋で説明しましたが、誰も知らんかった。
本日はありがとうございます!

—進行
現場は、もっとどろどろしているのかと思ってましたが、思ったよりスマートに撮ってらっしゃいましたね。

—木村監督
小笠原が大津を追いかけるところは、小笠原が車にひきずられるくらいのアクションシーンだったけど、アクション監督はできない車もちゃんと動くかわからないんでね。

—進行
大津役の板倉さんは、(車のブレーキがきかないので)倍賞さんをひき殺すと思ったそうですよ。
撮影終了後に皆さんでよく呑みに行かれたそうですね

*女性スタッフの裏話*

—木村監督
レディースデイを1回やった。女性スタッフと女性出演者全員連れて行って。
丸の内にもあるイタリアンの店やねんけど、店中のワインがなくなったんやで。
なんぼほど呑むねん!
だれが一番かっこいいか話してた。
お世辞にも(木村の名前は)いっこも出てきやがらへん。
君ら(青木、三浦の名前)も出てきてないよ。(場内爆笑)そんな話すんねんな、女の子やから。

*亀の裏話*

—木村監督
後、亀やね。
最初台本には、亀の甲羅に穴をあけて哲也が遊ぶ。
プロデューサーが子供時代にそうやって遊んだらしい。
打ち合わせでも亀に穴あけるってひきませんかね??言うてたけど、
皆やってたから大丈夫大丈夫、亀は痛くないからって、言うてて。
亀の気持ちはわからへん!痛いかもわからへん!(場内爆笑)
爪と同じですから。そうかもしれんけど、ちょっとでも身につながってるかもわからへんし。
結局亀つかまえてきて、お腹の方の甲羅にあけるいうねん。
お腹にも一応(甲羅が)あるやん・・あるけど・・
お腹は余計ひくやん。俺も引いて、それはあきません。て。
美術の女の子のスタッフとかもせっかく可愛がって育てたのに、私らようあけません言うて、監督何とかしてください言うから、分かった!じゃあしばることにしよう!言うて、納得していただいて、哲也の優しさも伝わるし、それでいこかと。
良かった!ありがとうございますって、めっちゃあやまってたんやけど…
その日の夜、打ち上げですっぽん食べてた。
コラーゲンコラーゲン!て。(場内爆笑)
甲羅のまま食べてた。
何にもひかんと・・・

—三浦
普通、ためらいますよね・・・

*しょうがの醤油煮裏話*

—木村監督
「飯なんぼでもいける!」いうのあるやん
「飯なんぼでもいけるいうのはぶり照りくらいや思てました」けど言うのは、あれは昔「ガキの使いやあらへんで!」の時から、松本さんがボケで「何とかさえあったら、(食べ物やないねんで)飯なんぼでもいけるわ!」いうボケした後に、浜田さんが「ぶり照りみたいに言うな!」て。
それでずっと、飯なんぼでもいける、ぶり照りぶり照り・・・・・・
ぶり照りって!
飯なんぼでもいけるもんの発想が、ぶり照りって!
ものすっごいおもろかった。

*一般のお客様からの質問*
すごく難しい役どころだったと思いますが、現場に入って大変だったところ、これは印象に残っていると言うところがあれば教えて頂きたいのですが。

—三浦
ニセ札の機械ですね。まず、まったく今現代に残っているようなシステムの機械ではないんです。撮影の1週間前にしか入らないし。
それから慣れるのは、今まで経験した事がない。
大体事前に1月位前に触れることができる。本物の当時の機械だったので、とまどったというか、大変だったなと思いました。

—青木
僕は(役柄について)色々考えたり調べたりしましたけど、やっぱり現場に持っていかないと、現場で指示とかないと結局は用意した意味がないので、監督の指示と、現場の空気で正解を見つけていくというか、監督がOKと言えば、全てOKということで、一生懸命でした。
あと、亀が包丁のまな板に乗って、石と入れ替わっているのはすごい好きなシーンです。

*最後に監督より一言*

—木村監督
今後も2作3作と作っていきますので、皆さんに喜んで観てもらえるような作品を作りたいと思っています。応援よろしくお願いします。
ありがとうございました!