2月21日(土)に、切なくも暖かい気持ちを思い出させる、大人のための初恋物語を描いた映画『悲しいボーイフレンド』の初日舞台挨拶がシネマート六本木にて行われました。
登壇したのは、寺脇康文・寺島咲・上田結・松下優也・草野陽花監督。

寺脇は登壇早々、「アカデミー賞最優秀賞を取り・・・逃した寺脇です」と自己紹介。
その後も「明日からタイトルを『悲しいおくりびと』に変更します!」とアカデミー賞ネタを連発し、会場を笑いの渦に巻き込みました。

寺脇「昨夜、日本アカデミー賞、最優秀助演男優賞を取り・・・逃した寺脇です(笑)。夏の撮影で、なんでサラリーマンなのにこんな黒いの?ってくらい日焼けしていました(笑)。僕は香奈と二人で川沿いをただただ歩くシーンが大好きなんです。最近、どんどんテンポアップする映画が多い中で、情緒溢れるシーンを入れた監督はすごいなと思いました。「相棒」の亀山はとても熱血漢な役だったのもあって、本作の台本を読んだ時に、普通のおっさんの役だということにとても魅力を感じました。決して派手な作品ではないですが、本作を観て思い出を思い返していただいたり、誰かに感情移入してみたりしていただければと思います」

寺島「撮影中もすごく楽しくて、出来上がった作品を観てもやって良かったと胸を張れる作品でした。この作品は観る年代によって感じ方が違うと思いますので、是非観終わった後にお話しし合ってみてください」

上田「シネムジカオーディションのグランプリで映画に初出演させていただいたので、初めての事ばかりでした。一番意外だったのは監督が優しかったことです。映画監督は竹刀を振りまわすイメージがあって・・・(笑)。切ないシーンも多いのですが、悲しいだけでなくて、明日から頑張ろうと思える作品です」

松下「いつもは歌手として活動しているので、スクリーンの僕を観られるのは緊張します。ああいうシーンもこういうシーン(上田とのキスシーンや濡れ場)もありまして・・・初出演ながら・・・先日、一番前で作品を鑑賞してとても恥ずかしかったです(笑)。歌を歌っていく上でも感情の入れ方など、今回の俳優経験が生かされることがありました。これは誰しもが経験したことのある初恋の切ない気持ちを思い出せる作品だと思います」

草野「一番の見せ場は寺脇さんの最後の号泣シーンです。本作は完全なオリジナルストーリーなので、多少僕の青春時代の残滓が作品に焼き付いていると思います。この作品はとてもシンプルです。それは私、監督とキャストの皆さまの気持ちがシンプルで、自らの仕事に誇りをもち、純粋に取り組んだからです」