人気漫画家・一条ゆかり、デビュー40周年にして一条作品初の映画化となる『プライド』が、2009年1月17日に全国ロードショーされる。本作は、全く別の世界に生きてきた女の子二人が、オペラ歌手という共通の夢を目指し、ライバル同士として熾烈なバトルを繰り広げながら成長していく物語だ。

レコード大賞新人賞受賞の5オクターブの歌声をもつ、今大注目の女子大生シンガー・ステファニー、『デスノート』やNHK連続テレビ小説「瞳」に出演している、若手実力派女優 満島ひかりの2人が主演をつとめ、監督は『デスノート』シリーズの大ヒットも記憶に新しい、金子修介監督。

公開に先駆けて、20日(木)にマスコミ完成披露試写会&記者会見が行われ、ステファニー(21)、満島ひかり(22)、及川光博(39)、一条ゆかり(原作者)(59)、金子修介監督(53)らが登壇した。

●ステファニー
今回は演技が初めてでプレッシャーばかり。でもみんなに観てもらいたいです。一番大変だったのは、恋をする所。わかりやすいけど、プライドが高いという役柄なので、とても考えました。実生活で恋したことないってことではないですよ、それはまた別の話です! また、つばのシーン(満島ひかり扮する萌に、つばをはいた水を飲めと言われ、飲まずにつっぱねるシーン)を演じた後に、満島ひかりちゃんに「ステファニーむかつく!」と言われたのは、(演技が評価されたようで)嬉しかったです。

●満島ひかり
原作も好きで読んでいました。私の演じた萌とは、性格が近いから頑張りました。(ステファニーと敵対する役柄に関して)、普段は仲いいけど、撮影中はむかつきました(笑)。衣裳が見どころですが、私は貧乏な役どころなので・・・(笑)。高島礼子さん扮する菜都子ママの家着はエロかったです(笑)。

●及川光博
ハイ、ミッチーです! 役が来てから原作読んだけど、面白かった! 原作者一条ゆかりさんに及川扮する神野は、ミッチーに似てると言われて・・・。頑張りました。『プライド』で描かれる女のバトルは、見ていてハラハラしました。僕の周りでは良くあることですけどね(笑)。高島礼子さん扮する菜都子ママに個室でお酌されるシーンは、光栄でした。お水でしたけど(笑)。

●一条ゆかり
自分の漫画がキャラになってセリフを言うと、恥ずかしくなります。けど、誰もが楽しめる作品。面白かったです。家で『プライド』の神野を書いていたら、「白い巨塔」にミッチーがでていて、漫画とテレビを見返してしまうくらい、そっくりだと思った。クネクネ王子系かと思っていたのに(笑)。とにかく、映画化される時はお金かけてケチらないで!豪華にして!といって、やってもらいました。試写で作品を観たときに、ステファニーの胸の迫力と、足が美脚ですごい!そこばかり目が行ってしまいました(笑)!

●金子修介
本日はありがとうございます。オペラが題材なので、オペラを見ることから始めました。漫画のフィーリングを映画にするのは得意。ですが、演出に苦労しました。一条先生のご要望どおり、セットも衣裳も豪華絢爛です!(監督の過去の作品)ガメラやゴジラと比べても、女のバトルは近いところがありまして・・・。怪獣のように、どうためて登場させるか。『プライド』も、2人のモンスターが交戦を張っています(笑)!。 一条ゆかりさんの漫画初の映画化は、光栄です。

その後、囲み取材では、「こんな、まっすぐ夢にひたむきな子を演じて、ジェラシーを感じました。私のプライドは、歌をやってきた事」とステファニーさん、「女の人の本性をえぐりだしたような過激な役。捨て身で演じた」と満島ひかりさん。「コンサートでも映画でもミッチーを職業としてまっとうするのが、僕のプライド。女2人が火花を散らして争う姿は美しい。ロマンチックでもあり、怪獣ものでもあります(笑)」と及川光博さん。と、激しい女のバトルを描いた作品だが、終始和やかなムードで、会見は終了した。