16歳の実力派女優、成海璃子が初めてコメディに挑戦した最新主演作『罪とか罰とか』の完成披露舞台挨拶試写会が20日(木)に、スペースFS汐留にて行われた。
当日は、主演の成海璃子と本作の監督でもあり、舞台演出家として数々の賞を受賞しているケラリーノ・サンドロヴィッチが登壇。

がけっぷちのアイドルがホンモノの1日警察署長に就任し、コンビニ強盗事件の解決に乗り出す!というキュートでミラクルなガールズムービーで、今イチイケテないグラビアアイドル・円城寺アヤメに扮した成海は、コメディに初挑戦した感想を「何から何まで今までの現場とは違っていましたが、楽しみながらできました。撮影中はコメディということは特に意識せず、一生懸命やっていたけど、それを客観的に見てみたらおもしろい・・・みたいな」と述べ、KERA監督は成海についてこう語った。
「彼女のことは『神童』で知りました。“大人と子供両方の表情を持っていて、なおかつ勘のいい子”という条件で探していた時に出会ったんですよ。とても理解力がある子です」

そして、「撮影中もすごく人を観察しているんです。例えば、MCさんが噛んだりするといつまでも笑っている。女優としてはそういった観察眼はすばらしいと思います!」と成海に太鼓判を押した。また、キャストには犬山イヌコ、山崎一、奥菜恵、大倉孝二などKERA監督の常連が名を連ねており、この作品の大きな力となって支えているが、KERA監督はそのようなメンバーに加え、見どころとして「劇中には行定勲監督が出ています! どんな役かは観てのお楽しみ」とアピール。

また、主人公が“がけっぷちアイドル”ということにかけて、「がけっぷちになることは?」との質問にそれぞれ、「今もがけっぷちです。来月、舞台が初日を迎えるのに台本できていません。でも、そういうときの方がいいのができたりするから……(苦笑)」(KERA監督)、「けっこう毎日(がけっぷち)です。大丈夫かなぁ〜って。どうやって乗り越えられるんだろう……って思います」(成海)とコメント。

少しほんわかした印象の成海だが、KERA監督は「本作ではこんな成海璃子見たことない!という部分を楽しんでほしい。彼女の魅力が満載!ぜひまた一緒にやりたい女優さんです」と熱く語った。
ちなみに成海自身はあまりバラエティ好きではないらしく、「おもしろいことは好きですけど、笑わせようとするお笑いは好きじゃありません。「オー!マイキー」や「ゴールデンエッグス」はけっこう好きです。本作では犬山さんや山崎さんなど、自分以外の方が出ているシーンは見ていておもしろかったです」とはにかんだ。

(Report:Naomi Kanno)