人気作家の瀬尾まいこの小説を、『夜のピクニック』など青春映画の名手、長澤雅彦が監督した『天国はまだ遠く』が11月8日(土)シネセゾン渋谷ほか全国順次公開されます。
ヒロイン千鶴役には『夜のピクニック』や『デトロイト・メタル・シティ』等、映画やテレビで活躍中の加藤ローサ。千鶴を静かに見守る田村に、今回が映画俳優として本格デビューとなるチュートリアルの徳井義実。せつなくも温かい大人の恋愛ファンタジー映画が誕生しました。

27日(月)に映画『天国はまだ遠く』の完成披露試写会が開催され、主演の加藤ローサと徳井義実(チュートリアル)、監督の長澤雅彦が登壇した。

加藤ローサ:昨年の今頃の季節に撮影をしていたのですが、宮津の皆さんのご協力のおかげで完成披露試写として上映することができました。ありがとうございます。私と千鶴の似ているところは、力が抜けているところや適当にわがままなところですね。最初は特別な子だと捉えていたんですが、この映画のテーマでもある「死は遠くない。生きてる限り常に身近にある」ということを知ってから、千鶴という役が近くなりました。撮影で徳井さんとは不思議な距離間がありました。二人とも心はオープンなんだけど、お互いに歩み寄ったり突き放したりせず、ずっと二人でぼーっとしているんですよね。空気のような存在でした。徳井さんは最初から俳優さんなのかなというくらい現場で、オーラがありました。

徳井義実(チュートリアル):どうも変態です(笑)。(映画の撮影現場、舞台挨拶など)初めてのことばかりで緊張してます。真剣だけど和やかな、やりすい撮影現場でした。加藤さんとは互いに気を使わずに、家族のように無言がつらくない仲でした。幅広い世代に観てもらいたい映画です。僕は今33歳で最近は「死」ということをよく考えるようになって、自分もいつかは死ぬんやなぁと真剣に思うようになりました。この映画のテーマが「生死」ということもあるので、ぜひ僕と同世代の方にも観てもらいたいです。

質問:田村は料理が上手な役ですが、徳井さんの得意料理は?→トマトニンニクスパゲッティーです。

長澤雅彦監督:二人を起用したのは、芸人さんだからウケを狙ってとか関係なく、俳優さんとして純粋に素晴らしい方々なので、お願いしました。本当にこのお二人にお願いして良かったです。