今をときめく若手俳優が鉄道オタク役に挑戦し、偶然が重なり合い緻密なストーリーが展開する、巻き込まれ型青春ムービー『僕らの方程式』が10月4日(土)に公開初日を迎え、主演の中村優一をはじめ、中別府葵、兼子舜、桐山漣、三浦涼介、KYOHEI(Honey L Days)、東山光明(Honey L Days)、内田英治監督らが、渋谷シアターTSUTAYAにて行われた初日舞台挨拶に登壇した。

本作では今までのイメージとはかけ離れた、女子の目もまともに見れない挙動不審のオタク男子を演じた主演の中村優一さん。「今年の1月にこの作品を撮ってたんですけど、やっと‥、やっと!!今日、初日を迎えられる事が出来ました!ありがとうございます!」と満面の笑みで挨拶。
主演作というのはやはり気持ちが違うものですか?と聞かれると「そうですね〜!でも‥、頑張らなきゃって思うんですけど、やっぱり中村優一は中村優一だなって(笑)。結果、等身大で終わってしまうっていう‥」と苦笑交じりで語った。

今回、本作では唯一の女性キャストとして、学園のマドンナ役を演じた中別府葵さんは「よくみんなに、女の子一人だけど大丈夫?なんて言われてたんですが、私は男っぽいので(笑)、全然大丈夫でした!」と笑顔で語り、撮影現場での様子も「みんなすごく仲が良くてとても和気あいあいとした雰囲気でした。本当の高校みたいですごく楽しかったです」と撮影時を振り返った。

そして、鉄道研究部に所属し、軍事マニアでもありカメラオタクでもあるといった、オタクの中のオタク高校生を演じた兼子舜さんは「役作りは特に何もしてないです。普段からカメラ撮るのも好きですし‥、まぁオタクって言っても、僕達も役者オタクみたいなものなので‥。1つの事にこだわりを持って追究する事に関しては、どんなジャンルでも同じ事なんじゃないかなと思います」と語った。

そして今回、残念ながら舞台挨拶には出席出来なかった、中村さん演じるオタク男子の友人を演じた、相葉弘樹さんのオタクっぷりについて中村さんは「僕達もオタク仲間なのに、相葉くんはひとり抜け駆けして、役作りのために秋葉原に行ってて(笑)。でもやっぱりその成果がすごく出てたよね?」と話すと、兼子さんも「もうね‥、近寄りがたかったですね(笑)。あそこまでいくと尊敬です」と語り、会場を沸かせていた。そして更に「授業のシーンがあるんですけど、彼が秋葉原で学んだ事が、そこのシーンで見れると思いますよ!」と見所のシーンを観客に呼びかけた。

そして、やんちゃな不良高校生を演じた桐山漣さんは「現場ではWiiが流行ってました。待ち時間にみんなでゲームしたりしてすごく楽しかったです。いい気分転換になりました」と語り、同じく不良高校生を演じた三浦涼介さんも「今まではとにかく人と関わる事が苦手だったんです。でもこの撮影を通して、もっと相手の事を知りたいとか、相手と深く関わる事の大切さだとか、そういった事を教えてもらったような気がします‥!」と本作に出逢えた喜びを笑顔で語った。

そして、本作を撮影するにあたって特に意識した点について内田英治監督は「撮影した場所が本物の学校という事もあって、役者陣も高校生に近い年齢、または本物の高校生が居たりと、いかに彼らのそのままの姿を撮影できるかなというところを意識して撮りました」と語った。

舞台挨拶中は終始黄色い声援が飛び交い、キャスト陣もその声援に笑顔で応えるなど最後まで盛況のまま舞台挨拶は幕を閉じた。

(Report:Nozomi SAWAI)