第30回 ぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード2008」 受賞結果
今年で第30回を迎えた「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」のメインプログラムである、自主製作映画のコンペティション「PFFアワード2008」の受賞結果をご連絡いたします。全国各地域より応募された601本の作品から一次審査、二次審査を経て15作品が入選となり、本映画祭で上映(7月19日〜25日 会場:渋谷東急)されました。その中から本日、最終審査員の方々により、各賞の発表が行われました。受賞結果は下記の通りです。東京開催終了後には、全国順次開催を予定しております。
■PFFアワード2008 受賞結果一覧■
※監督の年齢は応募時のものです。
グランプリ(賞金100万円)
映画監督として最も期待したいつくり手に贈られます。
『無防備』 監督:市井昌秀 (富山県出身・31歳)/ 88分
受賞コメント−−−−−−−
監督:スタッフ、キャスト、両親に感謝したい。子の映画を撮ったのは妻の妊娠がきっかけ。彼女が賛同してくれたことに感謝、そして産まれた子供、颯(はやて)にも感謝します。
講評:香取慎吾氏
おめでとうございます!グランプリは審査会で3時間半はなしてもまとまらず、その中で選ばれた作品です。「衝撃的な出産シーン」がありますが、それだけがグランプリの理由ではありません。僕はゆるぎない気持ちで「グランプリは『無防備』だ」と宣言しましたし、だから審査員の中で一番若年なのに、グランプリを授与するという大役を担うこととなりました。僕は主役の彼女が最後に微笑む顔を見て、すごく好きになったのです。本当におめでとうございます!
準グランプリ(賞金20万円)
グランプリに迫る才能を感じさせるつくり手に贈られます。
『マイム マイム』 監督:そで岨手由貴子 (長野県出身・24歳)/ 87分
受賞コメント−−−−−−−
監督:スタッフ、キャストみんなのおかげで出来た作品です。早くここに来ていないスタッフに知らせたい気持ちで一杯です!
講評:石井聰亙氏
かなりヘビーな作品が多い中、単純に面白かった。主演女優が魅力的で会話のセンスが素晴しかった。
審査員特別賞(賞金10万円)
無視することができない才能を感じさせるつくり手に贈られます。 (※作品名50音順)
『かざあな』 監督:内田伸輝 (埼玉県出身・34歳)/ 94分
『GHOST OF YESTERDAY』 監督:松野 泉 (京都府出身・25歳)/130分
『症例えっくすX』 監督:吉田光希 (東京都出身・27歳)/ 67分
受賞コメント−−−−−−−
内田伸輝監督:完成まで4年かかりました。役者さんたちが頑張ってくれたので彼らが貰った賞です!
講評:佐藤純彌氏
自主映画の世界をあまり知らないが、ドキュメンタリーの演出で見事にとっている。これは高度な技術を要する。飽きさせない。
松野泉監督:スタッフに恵まれ2本目の作品ですが監督として自分の役回りがわかり始めた映画です。
講評:森本千絵氏
1つ1つの物事やキャストが温かく描かれている。ハッピーエンドにした作りにも感動した。
吉田光希監督:セリフがない映画でどこまで分かってもらえるか気にしていた。観客の人と出来上がった作品だと思う。
講評:孫家邦氏
きわめて今送り出すべき映画だと思う。誰にでも起こる物語を繊細で強度のある作品に仕上げている。
企画賞(TBS賞)
作品の優れた企画性に対して贈られます。
『GHOST OF YESTERDAY』 監督:松野 泉 (京都府出身・25歳)/130分
技術賞(IMAGICA賞)
撮影、照明、映像の質等、技術に特化した作品に贈られます。
『無防備』 監督:市井昌秀 (富山県出身・31歳)/88分
エンタテインメント賞(エイベックス・エンタテインメント賞 )
エンタテインメントの生命線とも言える、創造力・独創力に秀でた作品に贈られます。
『マイム マイム』監督:そで岨手由貴子 (長野県出身・24歳)/87分
GyaO賞(USEN賞)
既存の価値観にとらわれず、 新しいフィールドでの展開が期待できる作品に贈られます。
『無防備』 監督:市井昌秀 (富山県出身・31歳)/88分
観客賞
観客の人気投票で最も高い支持を得た作品に贈られます。
『蝉顔』監督:野田賢一(茨城県出身・25歳)・角田裕秋(東京都出身・23歳)/ 56分
【第30回ぴあフィルムフェスティバル開催スケジュール】
★東京 7月19日(土)〜25日(金) 渋谷東急 ※26日(土)〜8月1日(金)までスペシャルプログラム開催
★名古屋 10月3日(金)〜5日(日) 愛知芸術文化センター
★福岡 11月1日(土)〜3日(月・祝) 福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ
★仙台 11月21日(金)〜24日(月・祝) せんだいメディアテーク スタジオシアター
★神戸 11月28日(金)〜30日(日) 神戸アートビレッジセンター
★京都 12月上旬 京都シネマ