キーン、コーン、カーン、コーン・・・
22日(木)に渋谷シネクイントにて開催されたのは、前作『運命じゃない人』でカンヌ映画祭4冠、国内映画賞8冠を達成した内田けんじ監督待望の最新作『アフタースクール』“神野先生の公開ホームルーム付き制服(学生)限定放課後試写会”。
本作で主人公の中学教師・神野先生を演じた大泉洋が登壇すると、学生たちからは「キャー!」という黄色い声が飛び交う。その声援に照れながら、「やばい! 俺、人気ある!」とビックリした顔でつぶやき、「洋ちゃんかわいいー!」との女子高生たちの声には「何歳年上だと思ってるの!?」と恥ずかしそうに笑った。

当日のこの放課後試写会の模様は、業界初となる渋谷駅前スクランブル交差点の大型ビジョン4台をジャックして生中継されるという大々的な企画であったため、学生たち以上に興奮した大泉は、「お、俺に任せとけ!」と言いつつ、「俺も浮き足立ってるよ〜」とそわそわ落ち着かない様子。生徒(学生)たちからは、生中継ならではの予測不能な質問が次々と飛び出し、神野先生(大泉)をどきまぎさせた。

生徒A:「どうしてそんなに自分を好きになれるの?」
神野先生(大泉):「最初の質問から失敗! のっけから俺、バカに映ってるじゃないか! 俺は愛されるようなかわいい容姿をしているから仕方がない」

生徒B:「大泉洋になりたい!」
神野先生(大泉):「まずは美容院に行ってパーマだろ(苦笑)」

生徒C:「洋ちゃんはどんな女性と結婚したい?」
神野先生(大泉):「元気な人がいい。僕も楽しんでいるんだけど、はしゃぐ彼女を静かに見守っている感じ? “どこかへ連れてけ!”みたいな子が好き……(笑)」

「ふぅ、緊張したぁー!」と無事、生中継を終えホッとする大泉に、学生たちからは「お疲れ様〜!」とねぎらいの言葉が投げかけられた。ちなみに、大泉は実際に25歳の時、高校の地理・歴史の教員免許を取得しており、教壇に立ったのは教育実習以来。
「俺が教育実習で行ったクラスでは、俺の真ん前に座っていた生徒が思いっきり寝てた。俺も教科書を見ながら何を話しているのかわからなくなって、“何か質問ある人は?”と言ってみたけど、案の定シーンとなってました。大泉の授業はイチかバチかなんです」と、当時のエピソードを語り、笑いを誘った。

そして、「女子高生たちにもこれだけ支持されていることがわかったから、今度はアイドル的な歌を出したいと思います! ……うそです(笑)」と最後まで学生たちを楽しませ、神野先生のホームルームは大盛況の中、幕を閉じた。

(Report:Naomi Kanno)