原作は、ベストセラー作家であるバリー・アイスラーのミステリー小説、レイン・シリーズの第1作。日本でもシリーズ4作が翻訳出版されている話題の「雨の牙」を映画化。
日系アメリカ人の殺し屋ジョン・レインには、椎名桔平。レインの標的の娘ミドリ役に、長谷川京子、レインを執拗に追い詰めていくCIA支局長役に、「レオン」での怪演が未だに強烈なインパクトを残す、ゲイリー・オールドマン、そしてレインに独自の捜査で迫るベテラン刑事を名優、柄本明が演じている。
先月末より都内でクランクイン、撮影も半分ほど進んだところで東映東京撮影所で記者会見が行われた。
監督は、日本で11年間住んでいたことがあるというマックス・マニックス。今年のカンヌ国際映画祭で上映された黒沢清監督の最新作『トウキョウソナタ』の脚本を手がけたことで話題になっている。
2週間前に日本で撮影に参加しており、最終日となったこの日を迎えたゲイリー・オールドマンは、撮影について「特に日々が楽しい、特に困ったことはない、1つあると言えば、僕が泊まっているホテルの7階に尋ねてくる人がいるくらいかな?」と、柄本明さんは、「妻(角替和枝)がオールドマンのファンでサインを欲しいっていうもので・・・」と吐露。オールドマンは「もしかして、ホテルに訪ねにくる人は、奥さんですか?」と軽くジョークを交わした。
撮影は、先日有楽町界隈でも行われ、都内の渋谷・新宿・六本木などで行われ、6月下旬には、ニューヨークロケでクランクアップする予定。
劇中では、長谷川京子演じるミドリがピアノを弾くシーンは、本人が担当する。
主演の椎名は、オールドマンとの共演に「大好きな俳優の1人と共演できるなんて、役者やってて良かったです」と感激のコメント。

2009年4月GW、サロンパス ルーブル丸の内ほか全国で公開予定。

(Report:Yasuhiro Togawa)