2006年に惜しまれつつも夕張市の財政破綻により一時休止となった、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」が3月19日(水)に開幕し、満を持しての復活を果たした。
復活第一回目のオープニング作品に選ばれたのは、『僕の彼女はサイボーグ』。本作品は、映画祭の審査委員長も務め、『猟奇的な彼女』などの出展経験があるクァク・ジェヨン監督と、山本又一朗プロデューサーが共に2003年の映画祭で審査員を務めた際に生まれた企画。とても“ゆうばり”に縁深くゆかりのある作品だ。
本日、『僕の彼女はサイボーグ』主演の綾瀬はるか、小出恵介、そしてクァク・ジェヨン監督と山本又一朗プロデューサーがイベントに参加した。

【特別列車】 
JR新千歳空港駅13:45〜発 — 夕張駅15:13着
13時45分JR新千歳空港駅発の特別列車に、『僕の彼女はサイボーグ』主演綾瀬はるか、小出恵介他、映画祭関係者が乗り込んだ。途中、新夕張駅に3分程停車程すると、地元の保育園児たちが花束を持って登場。園児達のあまりの小ささに、綾瀬、小出は「かわいい!」と言いながら上から頭を撫でるシーンも。他、通過各駅駅では、夕張市民が「おかえりなさーい!」と黄色い旗を振ってゲスト達を歓迎していた。15時13分、目的地の夕張駅に到着すると、ブラスバンドの盛大な演奏と、ここでも大勢の夕張市民が黄色い旗を持ってゲスト達をむかえた。

【オープニング上映前舞台挨拶】
18:00〜@ゆうばり市民会館大ホール
18:00からはオープニング上映前の舞台挨拶に綾瀬はるか、小出恵介、クァク・ジェヨン監督、山本又一朗プロデューサーが登壇。600人の開場は超満員だった。綾瀬は、初めて訪れたゆうばりの感想を、「雪がとてもきれい。北国なのに、地元の人々がとてもあたたかく迎えてくれて嬉しかったです。」と述べた。また、映画祭の復活をうけて市民がゲストを「おかえりなさい」とl迎える事に関して小出は、「東京の舞台挨拶とは違う迎えられ方で、最初はリアクションに困りました。」とコメント。そして、3月24日(月)に23歳の誕生日を迎える綾瀬はるかへは、地元の子供たちから寄せ書きと、折り紙で作った首飾り、そして“ゆうばりメロンケーキ”がプレゼントされるというサプライズがあり、綾瀬は口を抑えて感激の表情を浮かべた。映画のワンシーンで、小出演じるジローが綾瀬演じるサイボーグに頭をケーキに押し込められるシーンがある事から、小出と監督は、「今回もあんな風にされるんじゃないかと思った。」とほっと肩を撫で下ろしていた。韓国から来日していたクァク・ジェヨン監督は、「ゆうばりで生まれた、思い入れのある作品なので、あたたかく観て欲しいです。日本や、韓国といった国の特定をしていないので、国を超えて愛される作品となって欲しい」と述べた。