映画『大奥』につづく東映時代劇映画『茶々—天涯の貴妃—』の初日舞台挨拶が行われた。

今作は織田信長の妹を母に持ち、豊臣秀吉の側室になり、徳川家康からの和議を跳ねのけた女性、茶々の人生を描いた物語。

茶々を演じたのは、映画初出演にして初主演、元宝塚男役トップスターの和央ようかさん。舞台に現れるやいなや、ファンの黄色い声が響く中「何が舞台と違うのか、考えていられないくらい精一杯でした。」と挨拶。

寺島しのぶさんは和央さんに叩かれるビンタシーンを語った。「和央さんが身近な人な方を呼んでいきなりバシっとビンタしたんです。うわ〜これが宝塚かと。(笑)」と心境を告白。それに対し和央さんは「緊張していたので練習したかったんです…。言わないでくださいよ〜!」と泣きついた。

中村獅童さんは和央さんの馬に乗るシーンが「ため息が漏れるくらい素敵」だったとか。
高島礼子さんは炎上シーンの撮影エピソードを語り「臨場感のあるシーンになっていて、とても嬉しく思っています。」と自信をみせた。

富田靖子さんはナレーションの感情表現に苦労したらしく、「一人ブースの中で体を使いながら表現しました。」と語った。
凱旋帰国後、初の映画出演となる渡部篤郎さんは「謙虚にやらせていただきました。」とコメント。

最後に橋本一監督が「この映画でもっと時代劇を盛り上げていきたい。」と穏やかな語りの中に力強さを感じた。

舞台挨拶が終わると、パンフレットの売り場が長蛇の列になっていた。映画『茶々—天涯の貴妃—』はヅカファンも納得させたようだ。

(Report:Hiromi Kato)