アフロ×サムライ=アフロサムライ!!?
岡崎能士による原作「アフロサムライ」が、なんと『パルプ・フィクション』『交渉人』などで知られるサミュエル・L・ジャクソン自ら惚れ込み製作総指揮を買い、逆輸入ジャパニメーションが完成した。
監督は『功殻機動隊』の作画担当としても知られる木崎文智、アニメーション製作は『GANTS』『巌窟王』『ブレイブ ストーリー』のGONZO、そして音楽はヒップホップアーティストのRZAが担当。
日米の気鋭クリエイターたちによって、サイバーアクション時代劇が誕生した。

10月27日(土)に都内にて行われた初日舞台挨拶には、原作の岡崎能士と木崎文智監督が登壇。
普段あまり人前に出る機会の少ないという二人は、ガチガチに緊張しつつ挨拶を行い、写真撮影の際もポージングについて細やかな指示を受ける姿に場内は爆笑。
アフロサムライにちなんでアフロヘアのカツラを被り、さらに笑いが起こった。

・岡崎能士
(アフロサムライ誕生のきっかけは?)
「13年ぐらい前の学生の時、本当に好きなものを描こうと思って描き始めたものです。それまで影響を受けてきたものを全部詰め込みました。」
(アフロとサムライを一緒にしようと思ったのは?)
「学生の時、ソウルトレインというアメリカの番組がありまして、その中でダンサーの方が柔道着を着て踊ったりしているのが間違えているけれどもかっこよくて、自分でも描いてみようかと思いました。」
(アフロの世界がアメリカに広がっていくという事に関して)
「自分の好きなものを詰め込んだような作品なので、それが色々な人が観てその人なりのアフロサムライ像のようなものを持って頂けるのは凄く嬉しいです。アフロの主人公を、日本人である僕が描くというのが怒られるのではないかと思いましたが、黒人の男の子たちも”アフロがクールだったよ”と言ってくれました。」

・木崎文智
(この映画の話が来た時について)
「企画書とキャラを見て、凄いものだと思いました。インパクトのあるビジュアルなので、これを本当にアニメにするの?という風に思いました。」
(『スターウォーズ』や『ターミネーター』へのオマージュの構成について)
「オマージュというのは本来恥ずかしいものなのですが、この作品に関してはやるべきであると思い楽しんでやりました。」

(池田祐里枝)