第20回東京国際映画祭:『自虐の詩』大ちゃぶだい返し!
10月20日より、六本木、渋谷で開催中の第20回東京国際映画祭にて、特別招待作品「自虐の詩(じぎゃくのうた)」が上映された。上映前には、出演者、スタッフによるイベントが行われ、会場を盛り上げた。ちゃぶ台返しイベントと銘打って行われた特別イベントでは、映画を象徴するちゃぶ台返しを登壇者全員で行い、集まった350名の観客を沸かせた。また、上映前の舞台挨拶には、サプライズゲストとしてWBC世界フライ級王者、内藤大助選手が登壇し、花束を贈呈した。
各登壇者のコメントは以下の通り。
中谷美紀:パンチパーマの阿部さんに惚れながら幸江を演じました。
この作品が出来上がった時に、もうこれ以上の作品は作れないかも知れないと思いました。
阿部寛:パンチパーマ姿は、自分では意外と似合っているなと思いました。1行以上の長いセリフの無い役でしたが、そこは新鮮に感じました。ささいな日常の幸せが出ている作品です。
遠藤憲一:自分が出演している作品はR指定がかかっている作品が多いのですが、この作品は小さい子からお年寄りまで楽しんで頂けます。
カルーセル麻紀:監督にはノーメイクで演じてくださいと言われました。映画を観た時に、なぜ監督がそう言われたのかが分かりました。
安藤裕子(主題歌):(この映画のために曲を作りましたが)さよならの曲なのか、ハッピーエンドの曲なのか分からなかったけど、映画を観たら暖かい曲だということが分かりました。
堤幸彦監督:原作があまりにも素晴らしいので映画にできるか不安でした。寒い冬の中の一杯のシチューのような映画にできました。是非この映画を観て温まってほしいです。
内藤大助:貧乏くさい夫婦の話と聞いて、「月収12万円夫婦」と僕も言われていたことがあり、この映画に興味を持ちました。