曲がった事が大嫌い!で、間違ったと思った事は「ナンセンス!」とトコトン主張して立ち向かう父親を豊川悦司、その良き理解者である妻を天海祐希が演じ、一家族の愛と冒険を描いた笑いと涙のエンターティメント映画『サウスバウンド』の初日舞台挨拶が都内で行われた。
原作は、「空中ブランコ」で直木賞に輝き、「イン・ザ・プール」に続いて今回映画化第2弾となる奥田英郎。監督・脚本には「家族ゲーム」「失楽園」そして「模倣犯」など、ヒット作を次々と手掛ける森田芳光を迎え、キャスト、スタッフともに豪華な顔ぶれとなっている。

この日登壇したのは、豊川悦司、天海祐希、田辺修斗、松本梨華、森田芳光監督。田辺修斗、松本梨華の二人は、劇中で豊川悦司、天海祐希らの子供役を演じている。
挨拶の際も、二人の微笑ましいコメントに役柄同様暖かく見守る豊川悦司、天海祐希の様子が見られた。
豊川悦司は「僕が演じた父親というのは、なかなか面白くて素敵な男で、映画も凄く楽しめるいいものになったと思います。」と挨拶。
子役の松本梨華が、「この映画は、家族の絆を描いていて、とても心温まる映画なので、いいなと思ったら是非家族の人やお友達ともう一度見に来て下さい。」と見事にアピールし、登壇者たちを感心させた。
もう一人の子役である田辺修斗は、「大変だったのは、暑かった事と、日焼けしてはいけなかったので、海に入れず残念です。」、天海祐希は「西表島の星がとてもきれいで、朝も昼も夜も絵になる場所でした。」、豊川悦司は「長期合宿ロケで、リアルに気持ちが通じ合い本当の家族のような雰囲気になれて凄く楽しい時間が過ごせた。」と、それぞれが撮影の思い出を語った。
森田監督も、「即興演出もあったので、それを皆さんがすぐ理解して演出以上に良く演じてくれたのが嬉しかったです。」と初日を無事迎えた喜びをコメント。
サプライズゲストとして、主題歌の「永遠の詩」を歌った歌手の中島美嘉が登場して、森田監督に花束を贈呈、「子供から親でも、女性から男性でも、どうにでも取れるような大きな愛をテーマに、楽園っぽいイメージで歌いました。」と歌に込めた気持ちを述べた。
最後に、登壇者らは観客と一緒に、豊川悦司演じる父親の決め台詞である「ナンセンス!」をポージング付きでコールし、舞台挨拶は終了。

豊川悦司曰く、「この映画も皆さんにとって2時間足らずの楽園になりますように。」とのこと。
この破天荒親父の活躍ぶりは、必見!

(池田祐里枝)