今年で3回を数えるアジア海洋映画祭イン幕張が9月14日から開催、16日閉幕し、各受賞作品が発表された。
海をテーマに、長編コンペ、短編ビデオコンペ計17作品が上映され、今年のグランプリは、香港映画、デレク・クォック監督の初監督作品『野。良犬』がグランプリ、台湾映画チェン・ホァイエン監督の『練習曲』が審査員特別賞を受賞した。
『野。良犬』は、まだ完成したばかりで、今回がワールドプレミアとなり、デレク・クォク監督は、ウィルソン・イップ監督の元で映画制作を学び、本作がデビュー作。主演には、人気シンガーのイーソン・チャンや、エリック・ツァン、ジョージ・ラムらスターを集めた。心を閉ざした青年と取り囲む人たちとの友情を描いた作品。
また、チェン・ホァイエン監督は、すでに台湾で公開され、ギターを背負い自転車で台湾をひとめぐりするロードムービーで話題の映画。海に囲まれた台湾ならではの美しい映像が堪能できる。

また、短編部門では、デジタルハリウッド大学大学院の田井義輝さんの『SUICA』がグランプリ、阿部香さんの『A Beautiful World 』が奨励賞、『オボエテマスカ』(西坂幸祐監督)が千葉テレビ賞、『ウミナカ』(河村康平監督)が幕張メッセ賞を受賞した。

(Report:Yasuhiro Togawa)