『リング』の中田秀夫監督人間の情念と狂おしい愛を描いた時代劇映画『怪談』が初日舞台挨拶を行った。

キャスト陣は全員着物で登壇。その贅沢な顔ぶれと着物姿の華やかなこと!

●尾上菊之助「今古典落語が題材の映画『怪談』をやることに意味を感じています。怪談というのは人を怖がらせる物語だけでなく、人の思いやることをテーマにしています。この作品を通じて日本の伝統文化を大切にして行かなければならないと思いました。」

●黒木瞳「ワンカット終わるたびに監督が『この撮影が一生続けばいいのに』と言うので、私は『じゃあ一生ついていきます』と言っていました。(笑)それほど監督が丁寧に撮った作品です。ホラー映画を一流にしたのは中田監督だと思っております。」

●井上真央「最初この映画を見たとき本当に美しい映像だと思いました。その絵の中に飛び込めたことが勉強にもなり、嬉しかったです。」

●麻生久美子「この役を演じて自分自身の愛の形を考えさせられました。本当に愛していたら離れたくても離れられない気持ちを得ることができて良かったと思っています。」

●木村多江「『怪談』の台本を頂いたときにいつも幸薄い役が多いので呪う役か呪われて殺される役だろうと思っていました。(笑)実際は生き残る役でしたので嬉しいです。母性愛の強い役で私自身憧れを持ちながら演じました。」

●瀬戸朝香「怖いシーンも出てきますが、恋愛の深いところを描いている作品です。いつも自分が出演している作品は客観視ができないのですが、今回は視聴者として見ることができました。それだけ素敵な作品だと改めて感じました。」

●中田秀夫監督「撮影期間が3ヶ月で、時間をゆったりかけて練り上げることが自分にとって新鮮な驚きと感動でした。私達の情熱が伝わると非常に嬉しいです。」

サプライズゲストとして主題歌『fated』を歌った浜崎あゆみが登壇するとさらに華やかさを増した。
●浜崎あゆみ「この映画と同じようなテーマで私も歌を作りました。大好きな黒木さんの映画だったしとても光栄だと思いました。」

(Report:Hiromi Kato)