大ヒットシリーズ『インファナル・アフェア』のスタッフがアジアのスター、トニー・レオンと金城武が共演、楽曲を浜崎あゆみが提供するとあって、昨年、香港で話題になり、日本でようやく公開。7月7日の七夕を前に監督が来日、金城武と共に都内で記者会見を行った。
冒頭、新作の撮影が天候のため、遅延して来日できなかったトニー・レオンからビデオレターが到着した。メッセージでは「日本のみなさん、今回はスケジュールが合わず、来日できずに申し訳ありません。天候ばかりはどうすることもできませんでした。今回の作品は私が初めて “悪役”を演じるということもあり、特別なものでした。しかし、良い経験になったと思います。日本には別の機会にきっと近いうちに行きます!」と語り、金城さんと監督には、「よく働いて、よく遊んで、よくスシ喰って、よく酒を飲んで。プレミア頑張ってね」とエールを送った。
本編では、酒びたりの役を演じた金城は「本当に、今回の撮影では、酒を沢山飲みました。朝、現場に行くと、酒とグラスがちゃんと用意されてあって、監督に『早く飲んでおけよ』と言われるんですよ。本番に入るときなんかは、『もう少し飲んで』とか、『もう飲まないで』と言われてました。どこまで飲んで、どこまで酔えばいいのか分からず、混乱しましたが、今回の撮影経験で、酒を飲んでの演技にとても自信がつきました。」監督は「この映画では、トニー含めていままで演じたことのない役に挑戦してもらいました。悪役を演じたトニー、酒びたりの金城と、酒を浴びるほど飲ませ、そうやってそれまでの演技を忘れて、新しい金城武を作って欲しかったです。また、撮影は、『インファナル・アフェア』の時は、8時間くらい撮影しましたが、今回は13〜14時間ほど撮影しました。撮影が終わったら、僕自身が『傷だらけの男』になったくらいですね。(笑)」

映画『傷だらけの男たち』は、7月7日より七夕にみゆき座ほかで全国ロードショー

(Report:Yasuhiro Togawa)