●「どうもこんにちは。今言うのもなんですけれど、おしっこがしたいです。」
松本人志監督が登場するやいなや劇場が笑いに包まれた。
本日6月2日(土)お笑いコンビ、ダウンタウンの松本人志が企画・脚本・主演・監督を手掛けた映画『大日本人』が初日を迎えた。

試写会を一度も行わず、内容を伏せ続けてきた今作。“松ちゃんが映画を撮る!”と話題を呼び、周囲の期待は最高潮に達している。全国で初日動員数8万人、初日の興行収入1億を見込んだ。
●「吉本のタダ券の力じゃないですかね?(笑)ありがとうございます。」

初日を迎えるまでに松本監督は取材を約100媒体こなした。

●「いやーちょっともう疲れましたね。取材が多すぎて、ばてばてになってしまいました。早く皆さんに見ていただきたいです。自分の映画についてはもう何も聞かれたくないですね(笑)」
会場からは笑い声と手を大きく叩く音が響く。

●「映画の出来ですか?僕はもう自信満々ですけれど、こればっかりは皆さんそれぞれにまかせるしかないですよねえ。肩にあんまり力を入れずに見ていただきたいです。」

今作品が本日より前に一度だけお披露目されたことがある。第60回カンヌ国際映画祭“監督週間”部門に正式招待されたときだ。
●「フランス人ばっかりに見てもらって、次にこれだけの日本人に見てもらうっていうのは逆輸入映画みたいで気持ち悪いです。日本人の人に笑っていただきたいと思って作ったので。」

今から映画を見る観客に一言を求められるとう〜んと悩みながら
●「なんでしょうね、あえて言うならこの映画を見て“日本人頑張れよ”そんな気持ちが込められているのでそのへんも感じてもらえれば嬉しいですね。」と話した。

何かと比較された北野武監督の映画『監督・ばんざい!』も同日公開だ。
●「映画は何日間もやっているのでどちらも見に行っていただけたらいいなと思います。勝ち負け!?いやあ、勝ち負けってなんでしょうかね、なんだと思います?」と笑いながら語った。

初日を迎えた今日でさえ今作の詳細を公表することはなかった。
松ちゃんが作った映画がどんなものなのか、自分の目で確かめに行くしかなさそうだ。

(Report:Hiromi Kato)