『リンダ リンダ リンダ』の山下敦弘監督の20代における集大成『松ヶ根乱射事件』。テアトル新宿にて山下監督と出演者の木村祐一さんによるトークショーが行われました!その模様をお届けします!

Q:「まずは監督からのご挨拶お願いします」

監督:「監督の山下敦弘です。本日はありがとうございます」

木村:「そんな監督に見初められて、西岡佑二役をさせて頂いた木村祐一です。監督は舞台に出
られる前に、髪の毛の寝癖のことばかり気にされていて、スタッフに大丈夫かな?としきりに聞
いてらっしゃいましたが、後ろに鏡ありましたよ(笑)」

監督:「すみません・・・」

木村:「まぁ別に僕らビジュアルを期待されている訳ではないのでね。そのへんは楽ですよね。
お互いに(笑)」

Q:撮影で大変だった部分は?

木村:「凍った湖のシーンは難しかったですよね?」

監督:「はい。苦労しましたね」

木村:「今年だったら、暖冬で絶対に撮影出来なかったですよね?」

監督:「はい。そうだったかもしれませんね」

木村:「僕はほんとにすごいと思うんですよね。他のアホな奴やとあんな風にうまくはあのシー
ンは出来ないですよ」

監督:「山中さんの(湖での)シーンとか何度も取り直しましたね」

木村:「山中さんオーバーになちゃってね」

監督:「ギリギリでOKでましたよね。よく観ると夕暮れで日が傾き始めてるんですよ」

Q:お互いの第一印象はいかがでしたか?

監督:「脚本の向井と3人で始めてお会いしたんですが、木村さんはあの日は二日酔いかなんか
でした?随分と疲れてらしゃったみたいですが?」

木村:「厄年の最後だったんでね(笑)」

監督:「木村さんはお笑いの方ですが、独特のちょっと怖いオーラを持ってらして、そのへんが
実に西岡役にピッタリだと思いました」

木村:「現場でも常に怖くなりすぎないようにと」

監督:「賢くみえないようにとね」

木村:「そうですね。賢くみえないように、いかにアホに見えるかということで、顔の筋肉の緩
め方を演技指導してもらい
ました。あれは勉強になりました」

Q:西岡役はいかがでしたか?

木村:「西岡の名前は“佑二”なんですが、実は僕は小学校3、4年まで“佑一”だったんです。
当時の当用漢字から“佑”の字が外れてしまい、“祐一”に改名したんです。元々は同じ“佑”
の字だったというところで、西岡という役に親しみが持てました」

監督:「えっ!!改名されたんですか?」

木村:「はい、そうなんですよ。」

Q:山下監督の作品はいかがですか?

木村:「色々な部分を削ぎ落とすというか、多くのエピソードの中で何処を抽出するかとか、そ
ういった部分が失礼かもしれませんが、監督の作品はコントに似ていると思うんですよ」

監督:「そうなんです!! よく取材でも言ってるんですけど、僕はすごくコントやお笑いから
影響を受けているんですよ。好きですし。どの部分を切り取って見せるかとか、テンポなど勉強
になります」