1月11日(水)、2008年お正月映画第一弾『ミッドナイトイーグル』の製作発表記者会見が都内にて行なわれ、大沢たかお、竹内結子、玉木宏、吉田栄作、藤竜也、高島哲夫(原作)、成島出監督ほかが出席した。

日本原子力研究所研究員という経歴を持つ、原作者の高嶋哲夫先生は、「非常に優れた、監督さん、俳優の方々に恵まれまして、日本じゃダメかなと思っていたんですけど、今回、素晴らしい原作を超える映画ができそうなのですごく喜んでいます。基本的には家族愛のお話です。よろしくお願いします。」
成島出監督は、「高嶋先生がお書きになったスケールの大きな原作を登るために、素晴らしいスタッフ、キャストが集まっていただきました。このスケール感、サスペンス、切ないラブストーリーが凝縮された、とても素敵なストーリーになると思っています。多くの方に感動して頂けるように、骨の太い、人間をきっちり描いた映画に仕上げられればと思っております。」と意気込みを語った。
戦場カメラマン、西崎優二役の大沢たかおさんは、「何よりも素晴らしい原作と、ずっと憧れの監督、素敵なキャストの皆さんとともに作品を作れるということに興奮しています。雪山の山岳アクションは初めてのジャンルで、愛する人を命がけで守る人間たちの熱い熱い物語だと解釈しています。なので俳優としてだけじゃなく、人間としても、精一杯この作品に向かっていこうと思っています。二ヶ月間、雪山にこもっての撮影となりますが、結果を楽しみにしていてください。」と話した。
この国の運命を左右する鍵を握る、週刊誌の記者、有沢慶子を演じる竹内結子さんは「週刊誌の記者も初めてですし、読んで胸が熱くなってしまったことと、ある一言で胸を打たれてしまいまして、新しい分野でもありますし、参加させてもらおうと思いました。」と、出演のきっかけを明かした。
西崎の山岳部の後輩、落合信一郎役の玉木宏さんは、雪山の訓練体験のエピソードについて、「年末に一度だけ二泊三日で合宿に参加させて頂いたんですけど。雪山に登るのは苦しみしかないと思っているんですけど、あまりにもきつすぎて笑っちゃうような感じだったので、すごく楽しかった覚えがあります。1メートル先が見えない状態で、風速が20メートルくらいあって。すごくそれが楽しかったなと思いました。」と話した。
大沢さんも「遭難で人が死ぬっていうのはこういうことなんだって感じさせて頂きまして。せっかくの泊り込みの訓練だったんだけど、あまりの苦しさにコミュニケーションをとるはずの合宿が会話が一言くらいで、残念でした。」と雪山の過酷さを語った。
自衛隊員特別編成部隊、佐伯昭彦三等陸佐を演じる、吉田栄作さんは、「今から二年前にこの映画を製作するときは頼むぞとプロデューサーに言われて、この半年はこの役に絞ってきました。この場にいることが感激です。国を、命をかけて守る男の役、しっかりとリアリティを持とうと、自衛隊のレンジャー部隊に入隊してきました。そこでたくさんの自衛隊の方たちと出会って、陸上自衛官代表の気持ちで、過酷な冬山のロケになると思いますので、無事を祈って頂ければと思っております。」と、気合十分のようだ。
苦悩する内閣総理大臣を演じる藤竜也さんは、「核クライシス、現実になくはなく、かなり怖い話です。日本がこういう危機に向かっていかないために、この映画は必見の映画になると僕は思います。」とアピールした。

1月15日にクランクイン、1ヶ月強の過酷なロケを経て、3月にクランクアップ、完成は今年の8月になる予定。エンタテインメントとしても、現代社会へのメッセージとしても大きな意味を持つ今作の完成が待ち遠しい。
(M.NIBE)