ヴェネチア国際映画祭正式出品作に選ばれたのをはじめ、各国の映画祭から出品依頼が殺到している今敏監督『パプリカ』が、11月25日テアトル新宿にて初日を迎え、今監督、原作者の筒井康隆、林原めぐみ、古谷徹が舞台挨拶を行った。

ヴェネチアを大いに沸かせた本作の原作者である筒井康隆は、本作の出来栄えについて「映像も、音も素晴らしい。原作ではありえないものです。ストーリーが複雑なので難解な面白さを味わって下さい。」とコメント。パプリカ役の林原めぐみは「運命的なものを感じた。パプリカから組まないか?と言われたような感じでした。」と語り、本作に対する思い入れの強さを見せた。

公開初日に駆けつけた観客は客席におさまらず、立ち見客も発生するほど。その様子に感激しながら今監督は「90分という短い時間なので、収まりきらないイメージがたくさんあります。考えながら見るのではなく、ぼんやりと無意識に観ていただけるとより楽しめると思います」と観客にメッセージをおくり、舞台挨拶を終えた。