2003年に公開された1作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』で世界中を熱狂の渦に巻き込んだ彼らがついに帰ってきた!あれから3年たったにも関わらずパイレーツ熱は冷めることなく私達を駆り立てる。そしてなんと本作は本国アメリカでオープニング初日興収歴代NO.1、オープニング3日間興収歴代NO.1、映画史上最速で興収1億ドル突破という映画史上歴代3冠を樹立した。彼らが世界中を虜にしているのは一目瞭然だ。

そんな『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズに前作から引き続き出演しているジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、そしてプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが来日した。ブラッカイマー氏によると、今回来日できなかったキーラ・ナイトレイやゴア・ヴァービンスキー監督は日本に来ることができず、残念がっていたそうだ。

「楽しんで作った作品だから同じだけ楽しんでもらえると思うよ。パイレーツ9000ぐらい作ってもいいよね。チアーズ!」と挨拶をしたのは人気爆発のジャック・スパロウ船長を演じているジョニー・デップ。実生活で2人の小さな子供がいるジョニーは、海賊の船長を演じることで男の子の憧れの的になったことについて「1作目でクビにならなかったことに驚いているよ(笑)。そして映画だけじゃなく、ジャック・スパロウというキャラクターがこれほど愛されていることに驚いてる。5歳の子供がマネをしてくれるのは感動だよ。」と語った。
ジャック・スパロウのようなとてつもないキャラクターを演じることは自分にとって意味が深いと言うジョニー。ジャックを”犯罪的におもしろいキャラだ”と評したが、脚本段階では全く違うものだったらしい。「普通、役者が同じ役をやると成熟して深みを持つようになるけど、彼にはそれが一切ない(笑)。あの人は楽しんでめちゃめちゃするんだから、それに乗っかって楽しむよ。」と語る。
個性的な作品を選ぶジョニーがハリウッド大作を選んだことについて聞かれると、「どんな作品を選ぶ時でも、それはサイコロを投げるようなものなんだ。危険もあるし可能性が危ういものもあるけど、そういう意味でこれを選んだ時に投げたサイコロは大きかった。ハリウッド大作という意識はなく、ただ親しい仲間が集まって作ったという感じだったから、完成した予告編を見た時は驚いたよ(笑)。単なる金儲けのために作られたのではなくて、海賊という素材への正直でピュアなアプローチがあったところに満足している。だから今はハッピーで誇りに思っているよ。」と答えた。

瑞々しい魅力でウィル・ターナーを演じるオーランド・ブルームは「とにかく俳優として、世界中の観客がこれほど気に入ってくれる作品に参加できて嬉しい。2作目に乗り気だった1番の理由はジョニーとジェリー・ブラッカイマーとまた一緒に仕事をしたかったから。ジョニーの力量やジェリーの能力がこれほどの作品にしたんだ。心からこの映画を誇りに思ってるよ。まだまだ新人だから、いろんなことを学べたことは心からありがたいと思っています。」と語る。「このシリーズはより大きく、よりベターになるから3作目も楽しみにしていて欲しい。」
また、ジョニーから学んだことについては「お酒の飲み方を教えてもらったよ(笑)。ラムとワインはかなり勉強させてもらったんだ。実はもう少しウィルを海賊っぽくしたかったんだ。ジャックの雰囲気が少しでも移ると同時に俳優としてジョニーのものが移ればいいなと思った。」と答え、それに対して「教えることは特にないけど、どんどん吸収していけばいんじゃないかな。」とジョニーは答えた。

また3作目には何とチョウ・ユンファとキース・リチャーズの出演が決定していると言う。ブラッカイマー氏はそれについてこう語る。「海賊にはいろんな国籍の人がなっているだろう?だからいろんな国籍の俳優に海賊になって欲しかったんだ。二人とも海賊の帝王を演じているんだけど、早く見て欲しいよ。キースはカメオ出演で、ツアーの合間をぬって撮影に参加してもらったんだ。彼の衣装はジョニーが見立てたものなんだよ。」キース・リチャーズと言えばジョニーがジャック・スパロウの役づくりの時にイメージしたという張本人。「彼に海賊の衣装を着せ替え人形のようにして見立てたんだ。あれは楽しかったよ。」とジョニー。

この夏、そして3作目が公開される来年もパイレーツ熱が静まることはないだろう。
(umemoto)