6月3日澁谷シネ・ラ・セットにて『ここにいる』の初日舞台挨拶が行われた。

「撮影は去年の1月で、本当に現場は寒かったんですけど、キャスト・スタッフ共に皆で素晴らしい作品を作ることができました。」と主演の市瀬秀和は話す。

会場には、主なキャストが皆集結し、当時の現場の様子を垣間見ることができた。「現場にストーブがあって、その上で昆布をあぶって食べてました。」と話すのは、藤間美穂。共演した川村亜紀とはとても仲が良さそうで、始終楽しそうに笑いあっていた。
「2人が、撮影場所から帰って来て疲れきった僕に甘酒を用意してくれていた。」と市瀬秀和は嬉しそうに話した。
そして、市瀬秀和と相対する役の唐橋充は彼らの中のムードメーカーだったようで、司会者顔負けのトーク術を見せた。監督にも、見所を聞いたりと会場の苦笑を誘った。が、現場ではずっとネットサーフィンをしていた、と仲間から告げ口をさればつが悪そうにしていたコミカルな仕草も印象的だ。
稀に見るキャストの仲の良さで、このメンバーでコメディもいけるのではないか、とふと思ってしまった。
監督も「今までで一番のキャスト。普通の映画じゃないテイストで、観客の皆さんにも歪んだ情景を感じていただければ成功かと思います。」と話した。
5日12日には特別メイキング映像も上映するとのこと。若き才能と、ベテラン監督の技が織り成す作品誕生の裏側を除けるチャンス!興味のある方はぜひ会場に足を運んでもらいたい。

(ハヤシ カナコ)