舞台は湘南。監督を務めた葉山陽一郎の故郷だ。

Q:「湘南を舞台にしたきっかけはなんですか?」

A:「監督になりたいとずっと思っていて、自主映画を撮影している時も自然と湘南を舞台にしていました。だから自分がプロになった時は、絶対に湘南で撮るんだと決めていました。決意して20数年が立ち、やっと実現できたことを嬉しく思います。」

Q:「監督の湘南への熱い思いを聞いてどう思いますか?また今回の役はピアノを演奏する役でしたが、役作りで苦労はしませんでしたか?」

A(椿隆之):「湘南の良さを自分の演技で伝えられていればいいな、と思います。自分の家にもピアノはあったのですが、撮影当初は両手で弾くなんてもってのほか、という状態でした(笑)。でも練習してあのレベルまで到達できました。僕の芝居についての感想は、ブログに寄せてもらえれば、嬉しいです。」

話はまじめな話から、椿さんの現場での面白エピソードへ…。

Q:「椿さんの印象はどうでしたか?」

A(阪田瑞穂):「最初の本読みの時は、私が主な登場人物の中で女1人だったのでなじめないんじゃないかと不安だったんですが、そんなこともなく溶け込めました。でも椿さんはすごく静かな人でした!それに撮影が始まってわかったのですが、椿さんは天然でしたね(笑)」
A(椿隆之):「大変オブラートに包んでいただきました(笑)」
A(宮澤美保):「ご飯ちゃんと食べてるの?っていうくらい痩せているので心配になりました。」
A(椿隆之):「痩せているのは体質だと思うのですが…体質改善します!」
A(宮澤美保):「あはは!この話は、青春映画になっていますが、高校生だけでなく30代の方でも今の自分を振り返るきっかけにもなるような一癖も二癖もある内容になっています。私自身もそれを実感できましたね。」

Q:「皆さん、映画の中で気に入っているシーンはありますか?」

A(椿隆之):「自分が海辺を走っているシーンですね。とても印象的でした。実際に高校生でやるには恥ずかしいことも、映画の中で思い切りできたことが嬉しかったです。」
A(阪田瑞穂):「このシーンというのではないんですが、私は『湘南の夏』ですね。自分自身の夏も思い起こすことができて、とても充実したものになりました。」
A(宮澤美保):「私は鶴田さやかさんの歌ですね。」
A(葉山監督):「あれは自分が、作詞・作曲しました。『貧乏坂』っていうんです。」
               〈一同爆笑〉

Q:「最後に皆さんにメッセージをお願いします!」

A(葉山監督):「湘南の美しい部分だけでなく、地元密着型の撮影をしてこのような作品を作れて嬉しいです。今日は観に来て頂いてありがとうございました。」
A(椿隆之):「初めての主演で、すべてが初めてのことばかりでした。ただこの映画は最低2回は観て欲しいです(笑)。自分は2回観たんですが、最初はハラハラ・ドキドキしながら観て、次はじっくり観ました。自分が出ているのに、『やられた!』っていう感じを受けるんですよね。きっと皆さんにもそう思っていただけると思います。今日は楽しんで観ていってください!」

新進作曲家として活躍する深瀬和実(椿隆之)は、自宅で高校時代の恩師・橘章吾先生(萩原流行)の死を受ける。彼の記憶は高校時代を過ごした“湘南”へと誘われるが…。

4月1日(土)より14日(金)まで池袋シネマ・ロサにて2週間限定レイトショー公開決定!
(ハヤシ カナコ)