「富士には月見草がよく似合う」という一節で有名な太宰治の「富嶽百景」が、塚本高史を主演の太宰治役にむかえて映画『富嶽百景〜遥かなる場所〜』として製作されることが発表された。師である井伏鱒二の紹介でお見合いをすることになった太宰が天下茶屋を訪れた逗留中に執筆した同作品を、設定を現代に変えて描くという。
共演には映画初出演となる田丸麻紀、『子ぎつねヘレン』での好演が記憶に新しい小林涼子、井伏役にベテラン俳優の綾田俊樹など。
製作発表会見には監督の秋原正俊自らが司会をつとめ、主要キャスト陣が登壇した。これまでも映画の中で繰り返し太宰治は描かれてきたが、ダイナミックな芝居と現代的な存在感で多くのファンをもつ塚本高史が演じる太宰像は新しい彼の姿を引き出していきそうだ。塚本自身は「これまでやんちゃな役を演じることが多かったので、今回の役はどうやればいいんだろう?とかなり悩みました。でもこうした演じたことのない新しい役をやったことで自分自身も大きく成長できたと思います。」とコメント。
ワーナー・マイカル・シネマズにて順次公開となるほかUSENが運営するWEB番組配信サービス「Gyao」内でメイキング映像や、サイドストーリーのミニドラマなど交えて展開される。
(綿)

★2006年5月20日よりワーナーマイカルシネマズ弘前、北上(東北地区先行上映)
 2006年5月27日よりワーナーマイカルシネマズ茨木、つきみ野
 2006年6月3日よりワーナーマイカルシネマズ板橋 ほか順次ロードショー

■『富嶽百景〜遥かなる場所〜』公式サイト
■Gyao特集ページ「もうひとつの富嶽百景」