—-TAKI 183!?
TAKI 183とは、伝説的なグラフィティ・ライターのタグ・ネーム。60年代後半からNYでグラフィティ・シーンを生み出したオリジネーターだ。まさに、タグ、グラフィティの生みの親。ニューヨーク・タイムズが、“TAKI 183”というタイトルの記事を大々的に取り上げ、以来NYに住む若者たちの伝説となっていく。

日本人グラフィティ・アーティスト、TOMI-Eからインスパイアされて誕生したこの物語は、HIP HOPカルチャーの象徴でもある“グラフィティ・アート”を扱った新たな青春映画だ。塚本高史、忍成修吾、窪塚俊介、村田充、加藤ローサという人気絶頂の若手俳優陣が総出演。劇中のグラフィティはTOMI-E本人が描き、彼の盟友であるミュージシャンRINO LATINAII&DJ YASが音楽を担当。まさに今ここに、新しい“ムービー・グラフィティ”が、ボムされようとしている!

12月13日(火)、渋谷のclub asiaにて、映画『TAKI 183』のミニ会見が開催された。
登壇したのは主役のグラフィティ・ライター、トミーを演じた塚本高史、彼を取り巻く仲間として窪塚俊介、忍成修吾、村田充、加藤ローサ、そして本作の監督・小林正樹、モデルとなったTOMI-E。
1人ずつに映画公開に向けての意気込みを語ってもらった。

塚本:「トミーは天才!僕は撮影前にスプレーを持って、彼からグラフィティを教わりながらやりました。何より楽しくできたのが1番でしたね。本作はグラフィティ主体の映画です。出来上がった時の感動、ぶっ壊した時のあの気持ち…そのリアル感を感じながら観て頂きたいです。」

忍成:「今まで街のグラフィティを見ても何も思わなかったけど、本作に参加してからはなんかそういったものに対しての感じ方が変わってきた気がします。トミーのグラフィティに注目しつつ楽しんで観て下さい。」

窪塚:「この撮影はすごく楽しみましたね〜。みんなも僕以上に楽しんだと思うけど(笑)そういった楽しさや、グラフィティの臨場感がスクリーンにも反映されてると思いますので観客の人に伝われればいいなぁと思います。」

村田:「撮影期間はハードでタイトだったんですけど、短い間ながらとても濃厚な期間でした。だから撮影終わった時は抜け殻みたいになっちゃって(苦笑)これはとてもスタイリッシュでテンポのいい映画です。薄っぺらじゃない、分厚い映画に仕上ったと思ってます!」

加藤:「本作は私にとって映画2作目になるんですが、同世代の男の子に囲まれてすごくドキドキしました。そして今もドキドキです!(笑)再生してから描いたトミーのアートは見物です。圧倒されたし感動しました。」

監督:「私はこれが初監督作品です。若者のパワー、そしてグラフィティ・アートの奥深さを描ければと思い作りました。役者は、みんなが今までのイメージを裏切った役柄になってます。ぜひその辺も楽しんで観て下さい。」

TOMI-E:「見所は、グラフィティ。そして、そのグラフィティを通じて分かり合える5人の仲間たちの姿です。これ観終わった後、街のグラフィティを見て印象が変わってくれればいいなと思います。」

その後、『TAKI 183』SPECIAL NIGHT at club asia と題してメイキングPV上映、映画出演者5人によるグラフィティペイントパフォーマンス、TOMI-Eグラフィティ・パフォーマンス&RINO LATINAⅡ&DJ YASミニライブなどのイベントが行われ大いに盛り上がりを見せた。

(Naomi Kanno)

※2006年1月28日、渋谷 Q-AXシネマ他にてオープニングロードショー

◇作品紹介
TAKI 183