12月13日(火)、前日のジャパンプレミアに引き続き記者会見が行われた。会見に現れたのはナオミ・ワッツ(以下NW)、エイドリアン・ブロディ(AB)、アンディ・サーキス(AS)、トーマス・クレッチマン(TK)の主要キャスト4名、そしてピーター・ジャクソン監督(PJ)。日本語で「こんにちは!」と挨拶をし、いろいろなエピソードや映画への熱い想いを語ってくれた。

今のお気持ちは?
PJ:「『キング・コング』は長年の夢だった。人に楽しんでいただける事が本当に嬉しいです。想像していた映画が実際スクリーンに映され、世界中と共有できるというのは緊張もあるけれど興奮しています。」

コングを演じた感想は?
AS:「演じるにあたっては感情的な面を導きたかったんだ。真実味を出したかったから、他の俳優が演技をしている時も実際にセットに行って演じたよ。」

映画の世界に入るきっかけは?
TK:「成り行きでステージに立つようになったんだけど、潜在的なものがあったと思う。子供の時にベッドルームに貼ってたのは『キング・コング』のポスターだよ!」
NW:「小さい頃に母の『ピグマリオン』の舞台を見て、想像の世界で想像上の人物を演じる魅力に惹かれたわ。」
AB:「愛情豊かで、創造性を育んでくれる親や環境で育ったんだ。NYは人種的にも文化的にも多様で、いろんな人を見てきた。それに母はフォトジャーナリストで、よく写真を撮られてたから、カメラは慣れあい親しいものだったしね。両親はクリエイティブな魂を育ててくれたよ。」
AS:「兄弟と初めて演じた時は巨人の役だったんだんだけど、今回も巨人な役としてキング・コングを演じることになったね。」

演じるにあたってオリジナル版を参考にしたのですか?
NW:「オリジナル版でヒロインを演じたフェイ・レイさんに会ったんです。彼女はまるでバトンを渡すように祝福してくれました。アンの役をやってもいいという許しとともに私に渡してくれたようでした。だから自分のものとしてできたんです。でも、彼女へのオマージュとして声をまねたシーンがあります。」

コングについて一言お願いします。
TK:「すごいヤツ!」
NW:「かわいいね!」
PJ:「野獣だった彼は、アンと出会うことでハートがあるということを知り、愛することを覚えるんだ。」
AB:「魂が純粋なんだ。アニメであることを忘れてしまうくらい共感できる真実味を帯びていて、魅力的だ。」
AS:「アンとコングの間にあるのは純粋なもの。アンは家族なんだ。」

キャストや監督のコメントからも、非常に魅力的な作品だということが伝わってくるような楽しい会見でした。
そして、今日の記者会見で『キング・コング』の世界を回る旅は幕を閉じたのでした。

(ウメモト)

★12月17日(土)より日劇1&3ほか全国超拡大ロードショー

□作品紹介
キング・コング