韓国空前絶後の超大作!!『南極日誌』監督・出演者来日記者会見開催
零下80度の極寒の世界…南極
その中でも最も地球上で過酷な自然条件を持ち、足を踏み入れる事が困難な場所、南極にある「到達不能点」
そこを目指してしまった男たちに次から次へと自然の驚異が襲い掛かる。
「到達不能点」—–そこで彼らが見たものとは一体!?
韓国映画『南極日誌』の日本公開を目前とし、来日を果たしたイム・ピルソン監督・出演者のソン・ガンホ、ユ・ジテを招いての来日記者会見が本日都内にて開催され多くのマスコミが集まった。
ソン・ガンホは先ほど空港に着いたばかりで、今回が1年6カ月振りの来日。「日本は僕の故郷みたいに感じる。皆さんとお会いでき大変嬉しい。」とハードスケジュールにも関わらず笑顔を絶やさない。映画『オールド・ボーイ』で一躍注目を集めたユ・ジテも「皆さんはこの『南極日誌』という映画がすごいという情報を聞きつけて来てくれたのだと思います。どうかこの映画を多くの人へ伝えて下さい。今日はありがとう!」と挨拶。
Q.このアイデアはどこから生まれたのでしょうか?
監督:「私は1999年にTVで南極を横断する韓国のドキュメンタリーをやっているのを観ました。その横断は隊員の1人に体の異常が発生して失敗してしまったのですが、韓国ではとても有名な方がそのチームの隊長だったんです。その方が涙を流しているのを見て、“どこに行くからあんなにも涙を流すのだろう?南極なんてただ白くて寒いだけなのにそこに行く事が何故そこまで重要なんだろう?”と思ったんです。そこで、南極を舞台に映画を作れば人間の本性や欲望、そういったものをうまく描けるんじゃないかと思い、そこからこの物語は始まったのです。」
Q.かなり前から出演を決めていたそうですが?
ソン・ガンホ:「俳優はいつも新しいものに挑戦したいと思うものです。それが俳優の本性ですから。私の場合も今まで聞いた事のない内容の作品や、やった事のない役をやりたいといつも思っています。そういった意味でこの映画を選んだのです。本作にはとても魅力を感じていたので、かなり前から準備をして大変でしたが撮影自体は楽しかったですね。」
Q.共演者ユ・ジテについて
ソン・ガンホ:「彼は“ヨン様”よりハンサムだよ!(笑)彼は本当に実力のある俳優で、ぜひ一緒に仕事をしたいと思っていたんです。だから今回この素晴らしい作品で共演でき嬉しく思います。ユ・ジテの実力や魅力を十分見せてもらいました。私たちを魅了するような演技もしてくれましたね。」
Q.ソン・ガンホと共演して
ユ・ジテ:「彼は日本でもとても素晴らしい演技をする俳優として多くの方に知られていると思いますが、実際は演技だけでなく後輩の面倒見もとても良くて彼と仕事ができた事を非常に嬉しく大変光栄に思います。また、この作品はシナリオ自体がとても素晴らしく、本当にこの作品で素晴らしい先輩とご一緒でき嬉しかったです。」
本作は南極という設定だが、地域的な問題で再現が困難だった為、実際は南極に近い場所や、韓国内にあるセットやスタジオで撮影した。またニュージーランドで撮影を行った時はシステムの違いで苦労が耐えなかったという。そういった苦労を乗り越え、無事完成した本作は人間の内面をリアルに描き出し、観ている者を南極の世界へ引きずり込んでしまう位の大迫力な映像とサウンドで惹きつけて離さない。
また、本作の役作りとしてユ・ジテが10数キロの減量で俳優根性を見せつけたという点にも注目してほしい。これに対して監督は、「映画の準備中僕はストレスで太るんですけど、本作を撮っている時に俳優たちは皆減量して痩せていく中で、“こんなにも大変なのに何故痩せないの?”とスタッフにからかわれたりしましたね(笑)撮影中は本当に体が重くて疲れたので、次回は減量して軽快に撮りたいと思ってます!(笑)」と会場の笑いを誘った。
その後、南極へ行った事があるというタレントの梨花が特別ゲストとして登場し、花束ではなく氷で作られたソン・ガンホとユ・ジテの氷像をプレゼント!このサプライズプレゼントに2人は「似てるかなぁ?」と顔を近づけ大喜び。お返しにソン・ガンホから梨花に南極の氷入りドリンクが手渡され4人で乾杯するなど和気あいあいとした来日会見となった。
(菅野奈緒美)
※2005年8月27日シネカノン有楽町、渋谷アミューズCQN他全国ロードショー
◇作品紹介
『南極日誌 』