「私は最も貧しい人々のそばにいたい」。その思いだけを胸に、波乱に富む87年の生涯を生き抜いた。彼女の名はマザー・テレサ。不可能を可能にする数々の奇跡を成し遂げた女性。その真実の物語が、いま、スクリーンで新たな感動を呼び起こす。
マザー・テレサを演じるのは、名作「ロミオとジュリエット」のジュリエット役で世界中の映画ファンを虜にしたオリビア・ハッセー。そんな彼女が本日『マザー・テレサ』来日記者会見の場に姿をみせた。

「おはようございます!お元気ですかーっ!」と元気よく日本語で挨拶したハッセーは“史上最高に美しいジュエット”と呼ばれる事だけありとても美しい。日本は18年ぶりの来日だというハッセーは「尊敬するマザー・テレサを自ら演じる事が出来た本作を持って大好きな日本に来れて嬉しい。」と笑顔で語った。

記者からの質問で、「カルカッタを訪れてみてどうでしたか?また、役作りに関しては?」と聞かれると、「カルカッタへは20年前に訪れましたが、マザー・テレサとお会いする事は出来なかったですね。彼女を演じたいと思ったキッカケは、とても弱っている人を保護し、病院に連れて行ったが受け入れてもらえず結局その人はマザー・テレサの腕の中で亡くなったという記事を見てとても感銘を受け、涙を流しました。彼女に大変敬意を感じたのです。今まで“ジュリエット”や“聖母マリア”を演じた事がありますが次は何をしたいか、という時にぜひ“マザー・テレサ”を演じたいと思ったのです。そうしたらある日、この役のオファーが来て、プレゼントをもらったような気持ちになりました。」と目をきらきらさせて語るハッセー。
「マザー・テレサを演じるのが20年来の夢だとお聞きしましたがプレッシャーは?」という質問には、「彼女の持っている雰囲気・感覚を体現する事が大事でした。彼女の思いやりや強さ、慈悲の心を演技で出したいと思いました。完成した本作を、マザー・テレサと修道女として一緒に働いていた方々に観てもらったら「まるで彼女自身を見ているみたい」と言われ嬉しかったです。私は世界で一番大切なものは愛だと新ためて気がつきました。人間は皆お互いを愛していかなければいけない。世界を回しているのは愛なのですから。」と語った。

そして今回の記者会見には以前、映画「復活の日」で共演した草刈正雄さんからの花束贈呈もあり、「こんな嬉しいサプライズはないわ!ありがとう!」と言って抱擁を交わす。草刈さんも「以前一緒にお仕事した際に大変お世話になった。彼女はとても素晴らしい人で、マザー・テレサ役は彼女しかいないと思う。」とコメントを残した。

(菅野奈緒美)

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◇作品紹介
『マザー・テレサ 』