『ナビィの恋』『豚の報い』『深呼吸の必要』などで、これまで数多くの沖縄映画が描かれてきた。この『ニライカナイからの手紙』もその1つ。本作は沖縄の中でも、美しい自然と優しい心が残る竹富島を舞台にして母と娘、そして郵便局長である祖父との間の心の絆を描いた、3世代に渡る家族愛の物語。
 本日『ニライカナイからの手紙』の初日舞台挨拶が、本編上映後に都内劇場にて行われ出演者の蒼井優さん、金田勇太さん、比嘉愛未さん、監督の熊澤尚人さん、主題歌を担当した永山尚太さんが登壇した。

蒼井さん:「今日はこんなにも沢山の人が集まってくれて嬉しいです。昨夜は心配で寝れなかったから(笑)。本作については注げる愛情は全て注いできたつもりです。なので後は皆さんにお任せします。脚本を最初読んだ時にこんなにも優しい作品ってあるんだ、って思ったんです。だから私達と同じように皆さんにもこの映画を愛してもらえたら、と思います。」

熊澤監督:「本作は良いスタッフと良いキャストに恵まれ、とても良い作品に出来上がったと思います。撮影場所の竹富島には「うつぐみ」(協同一致の精神は、ひとりひとりの知恵に優っているという考え方)があるんです。そのうつぐみ精神で、皆に支えられつつ完成した作品が本作なのでこの場を借りて今まで協力して下さった方々にお礼を言いたいと思います。」

金田さん:「素晴らしいロケーションの中撮影が出来たと思います。今までの現場環境の中で1番良かったと胸張って言える作品です。やっぱり東京とかで仕事をしていると時間に追われたりしてしまいますが、竹富島では皆が口を揃えて“こんな所で芝居出来るなんていいよね!”って話してましたから。」

比嘉さん:「私は本作が映画初出演だったのでとても不安でした。でも、撮影現場も明るく、共演者の方たちも和気あいあいとしていたので本当に楽しく撮影する事が出来ました。沖縄映画という事で、沖縄出身の私から観ても本作には沖縄の魅力が沢山詰まっていると感じました。竹富島の自然や空気の流れもあたたかく、とてもリラックスして出来て良かったです。」

永山さん(主題歌):「僕は本作の主題歌「太陽ぬ花」(てぃだぬはな)がデビュー曲になるんですが、なんだかとても贅沢な気分です。僕も沖縄出身なんですが、沖縄を描いた映画で自分の曲を使って頂きとても嬉しいです。」

舞台挨拶後は、永山さんが主題歌「太陽ぬ花」を大勢の観客の前でしっとりと歌い上げ、映画に爽やかな余韻を与えていた。
(菅野奈緒美)

☆2005年6月4日(土)から東京・東劇、大阪・梅田ブルクほかにて全国順次公開中!!
◇作品紹介
『ニライカナイからの手紙 』