多くの映画人たちが映像化をもくろみ、挫折したクライブ・カッスラー原作の“ダーク・ピット”シリーズがついに映画化!『U-571』のマシュー・マコノヒーが主人公ダーク・ピットの大役を射止めるとともにヒロイン役にペネロペ・クルスがキャスティングとあって話題は十分の今作。撮影で急接近したという噂の二人がそろって来日し記者会見に登場した。白い肌に黒のパンツスーツが美しいペネロペはさすが多くの映画人たちを魅了してきただけの貫禄は十分。
 砂漠での過酷な撮影について、その美しさを保つのは大変だったのでは?との記者の質問にペネロペは「撮影中は美容に気を使う余裕なんてまったくありませんでした。とにかくご飯を食べることができてテントに寝ることしか考えてなかったわ(笑)」と答えると、マシューの「彼女の美しさの秘訣は一緒にいる人によるんじゃないかな」意味深な発言に会場は沸いた。
 また主人公のダーク・ピット役を射止め、自ら製作総指揮にあたったマシューは「原作はもう7年前に読んでました。これほどクールなヒーローはいない。あまり自分のことを気にせずどんな状況でも楽しんでいる彼なら僕も自然に演じることができるかもしれないと思いました。原作者のクライブ・カッスラーさんのご自宅をたずねたこともあります。何度目かの訪問でようやく彼も僕がダーク・ピットを演じることについて許可してくれました。」と主人公ダーク・ピットへの思いはかなり熱かったようだ。「クラシックなアドベンチャー映画だよ。悪い奴といい奴が出てきて、主人公とヒロインは最後にはいい感じになるというみんながわかっているようなストーリーだけどそこに行き着くまでのプロセスが面白い。またコメディの要素や皮肉もたくさん盛り込まれている。休暇に来たような映画だと思う。」とマシュー。
 対してペネロペは「もともとこういうタイプの映画が大好きでずっと出たかった。頭がよくって面白い脚本に出逢えてよかった。編集やCGではなくキャストやスタントマンという生身の人間がちゃんと演じているので見ている人も感情移入できると思う。撮影中はインディー・ジョーンズみたいに筋肉もりもりって気分だったわ(笑)。」とはじめてのアドベンチャームービーを楽しんだ様子。目下話題となっているマシューとの仲についての言及はなかったが、28日に迎える誕生日のプレゼントは何がほしい?という質問に子犬が欲しいという彼女に対し、本当はカラオケマシーンだよね、とつっこみを入れるマシュー。終始目をみつめあったりお揃いのポーズをとっておどけたりと二人の仲のよさは十分伝わってくる会見だった。
(綿)

※『サハラ —死の砂漠を脱出せよ—』は2005年6月、渋谷東急ほか全国松竹・東急系にてロードショー!
 (配給:ギャガ・コミュニケーションズ)

□作品紹介
『サハラ〜死の砂漠を脱出せよ』