多彩なジャンルの日本初公開作品が集う「韓流シネマ・フェスティバル2005」。4月9日(土)のオープニングを飾る『氷雨』上映前に、主演俳優イ・ソンジェによる舞台挨拶が行われた。

 韓国では「水のように作品に溶け込む俳優」「ウリ・オッパ(私たちのお兄さん)」と呼ばれているイ・ソンジェさんは、来日は今回で3度目。日本の韓流ブームについて「俳優を愛してくれるという意味では韓国も日本も変わりませんが、日本のファンの方がすごく熱心。街に韓国ドラマのポスターが貼ってありますし、ますます日本で知られていっていると感じています」と語り、「それに(久しぶりに来日して女性の方々が)ますますお綺麗になった」とファンを狂喜させる発言も。続けて出演作選びについて聞かれると「(日本語で)お金!(笑)」とにっこり。「もちろんこれは冗談です(笑)。作品選びは、シナリオが面白いか、感動できるか、長く余韻が残るか。『氷雨』の出演を決めた理由は3つ目ですね」と、演技派と呼ばれるイさん独自の基準を明かした。

また、本作は雪山が舞台なだけに撮影は零下40度という過酷な環境で進められた。だが、イさんはそんな現場に負けないくらい寒いギャグを飛ばしていたという。イさんいわく「現場を和ませようと寒いギャグを言ったところ一度に和んでしまったので、意図的に言っていたんです(笑)。本来僕はそういうタイプではないんですよ(笑)」とのこと。

イさんは最後まで爽やかな笑顔&お茶目っぷりを披露。「『氷雨』の見所は雄大な自然と、2人の男性と1人の女性の、今までにないユニークなラブ・ストーリー。あと、一生懸命演技している僕も見ものだと思います。ちなみに3番目のは冗談です(笑)」と語り、会場に駆けつけたファンを終始わかせた。

(yamamoto)

■作品紹介
『氷雨』