豪華出演者が勢ぞろい!『阿修羅城の瞳』完成披露舞台挨拶
本当の恋をすると鬼になってしまう運命を背負った女と、江戸で一番の鬼殺しの男の切ないラブストーリー『阿修羅城の瞳』。劇団☆新感線の芝居として00年、03年と上演され大きな人気を博したこの演目が、『陰陽師』『壬生義士伝』などのヒットメーカー・滝田洋二郎監督によって映画として新しく生まれ変わった。
主演の病葉出門(わくらばいずも)を演じるのは舞台版と同じく市川染五郎。ヒロインにはアクションに初挑戦の宮沢りえ。この二人のとりあわせだけでも十分魅力的だが、さらに樋口可南子、渡部篤郎、内藤剛志、小日向文世といった豪華なキャスト陣による壮大で華麗な作品世界が話題を呼んでいる。
本日3月23日、ラフォーレミュージアム六本木で行われた完成披露試写会にはこのキャスト陣が一同に介し舞台挨拶を行った。おのおの美しい着物に身をつつんだゲストたちの登場に会場からはため息がもれる。彼らの舞台挨拶での挨拶を以下に紹介しよう。
滝田監督「壮大で、切なくて、不可思議なラブストーリーです。舞台版とはまた違った趣向になっていると思うのでどうぞ楽しんでいってください。」
市川染五郎「この病葉出門という役は舞台でも2度やった役で、演じるのにすごく決意が必要な役でした。舞台でかかわったスタッフ、キャスト、お客さんすべての人たちの重いを背負ってこの映画に乗り込んできました!荒唐無稽でファンタジックでラブストーリー。独特の色彩で作品世界を具現化しています。“傾いた(「かぶいた」=歌舞伎の語源になった言葉)映画”だと思いますね。思いっきりフィクションで、思いっきり大嘘つきなこの映画に気持ちよくだまされてください。」
宮沢りえ「阿修羅を演じるにあたってはじめはすごく戸惑いや不安がありました。でもメイクをして扮装をしてセットに立っている染五郎さん、樋口さん、渡部さんの姿を見ていたら私もテンションが上がっていきました。たとえお芝居とはいえ、病葉出門に愛されるのは気持ちがよかったです。」
樋口可南子「初めて鬼の役。そして初めての悪役です。時代劇なんだけどすごく自由な作品なので、私も思いっきり悪役を演じることができました。恋をすると鬼(=阿修羅)になってしまうりえちゃんがすごくよかったです。」
小日向文世「本当に美しい作品です。今日はこんなきれいな着物を着させていただいて嬉しいです(笑)。この作品に参加できて本当によかったと思っています。」
内藤剛志「現実の話ではなく夢物語の世界を描いています。夢には2種類あって“ドリーム”と“ファンタジー”です。前者はドリームジャンボ宝くじ、というように叶うことができるもの。しかしファンタジーは、ファンタジージャンボ宝くじなんて言葉がないように、叶わないものをさしています。この映画は叶わない夢のお話です。」
渡部篤郎「(内藤に向かって)すごくちゃんとしたことを言いましたね(笑)。僕はまだ作品を見ていないので今日ここでみんなと一緒に見ていこうと思っています。とても楽しい作品でした。現場で一番気楽にやっていたのは僕かもしれません。」
※『阿修羅城の瞳』は、2005年4月16日より丸の内ピカデリー2系ほか全国ロードショー公開
□作品紹介
阿修羅城の瞳