世界歴代最多8000万人の観客が熱狂した、ミュージカル史上に燦然と輝く不朽の名作「オペラ座の怪人」。その究極のラブストーリーを生み出した天才作曲家アンドリュー・ロイド=ウェーバー自らの作曲・脚本・プロデュースによって待望の映画化が実現した。ヒロインのクリスティーヌを演じたエミー・ロッサム、ファントム役のジェラルド・バトラー、監督のジョエル・シュマッカー氏、製作総指揮のオースティン・ショウ氏が来日し、本日パークハイアット東京にて会見を行った。

 「アンドリュー・ロイド=ウェーバー氏が作曲した音楽。若い女性が、ロマンティックな恋と破壊的な恋の狭間で葛藤するストーリー。ファントムが象徴している、誰もが感じた事のある疎外感や孤独感。それがこの作品が愛される理由だと思います」と監督が、「この物語の素晴らしさは、キャラクターにあると思います。そして誰もが共感できる、色々な人生経験を描いています。素晴らしい音楽、ラブストーリー、セクシー、怖さもあり、幸せな部分も孤独な部分もある、美しいストーリです」と、エミーが作品の魅力を熱っぽく語る。
 ジェラルドは役作りについて、「歌を通して形作られた」と言い、「ファントムの魂を見つけること、そして肉体的な動きを見つけることの二つがあった。自分の魂を探す旅路に出たような感じだった」と続ける。障害をもつ方や病気を患っている方にも会ったそうだ。
 「ファントムとラウル、実際はどちらが好み?」と問われ、思わず笑ってしまっているエミーを横目に「お金持ちの方だよ」とお茶目にふざける監督。エミーは「そうじゃないわ。私と同じように音楽な好きな人、そして歌える人はセクシーだと思います。ファントムのように破滅に導く人は危険よね。ラウルの温かさ、ハンサムさ、サポート力、ファントムのクリエイティブ性、情熱が合わさった人がいい」と述べた。
 花束贈呈に登壇した上原多香子さんは、「ゴージャスで、大迫力で」とまるで今映画を観終えたかのように興奮気味に感想を語り、ゲストたちはそれを聞いてとても喜ぶ。上原さんの春らしく艶やかな着物姿に話が及ぶと、ジェラルドが「キレイ」「カワイイ」とニコニコ。エミーも「嫉妬してしまうほどのきれいさ」と絶賛し、話に花が咲いていた。

 「この作品を永遠に残したかった」とアンドリュー・ロイド=ウェーバーは言ったそうだ。その夢に賛同し集まったスタッフとキャストたちが完成させた本作は、ストーリーはもとより映像、音楽、セットなど全てにおいて息を呑む美しさ。豪華なシャンデリアは、パリのシャンデリア・メーカーの大手ティースランが、上質なクリスタル“スワロフスキー・クリスタル”を使って製造し、組み立てに4ヶ月、スタジオでの組み付けに4日を要したという巨大なもの。この重量2.3トン、約1億5000万円相当の最高級シャンデリアも、見どころのひとつなのでお楽しみに!
(村松美和)

■『オペラ座の怪人』は、1月29日より日劇3ほか 全国東宝洋画系にてロードショー!

□作品紹介
『オペラ座の怪人』