世界27ヶ国№1の大ヒット映画『ボーン・アイデンティティー』の続編である『ボーン・スプレマシー』の公開に先立ち、主演のマット・デイモン氏が来日、記者会見を行った。
従来のスパイ映画にない斬新なストーリーで全米№1を獲得、前作の興行収入をたった3日で超えてしまった本作をひっさげての来日となった。
マット氏は登場すると「この映画の制作に関わった一同の代表として感謝している。」とまずは挨拶。
続いて、ゲストの白石美帆さんが登場しマット氏に花束を贈呈。「会えて嬉しい。」と感激していた。
本作のみどころについてマット氏は、「カーチェイスシーン。前作とは違う監督で、普段はドキュメンタリーを撮っている方なので、アクションシーンなどもいつもと違う方法で撮影したため何が起こるかわからないようなドキドキ感のあるシーンに仕上がっている。」と語った。
撮影中一番大変だったことは、「相対的に言えばアクションシーンだが、個人的には車が橋から落ちて水中に落ちるシーン。狭いところで息が出来ないことが怖かった。あらゆる状態でも冷静でいられるようにプールで目隠しされる等の訓練を行った。恐怖を乗り越えることで信憑性がでた。」とコメント。役作りに関しては、「前作の監督に『ボクサーのような歩き方を。』と指示されたが分からなかったので訓練した。日々訓練したことで、ボクサーは引き締まった効率の良い動きをすることがわかり、振る舞いや歩き方も変わった。今回も再び同じ身のこなしをするため、ボクシングをした。“カリー”というフィリピンの武術もやった。」と、役作りに惜しみない努力をしたようだ。また、「仕事をとても愛している。仕事であると思えず、時間があれば新しいことがやりたい。一生は出来ないかもしれないが、今継続していられることを嬉しく、また恵まれていると思う。」と熱く語った。
また、マット氏が演じるジェイソン・ボーンについては、「みんなが憧れるような男。記憶を失っているがあらゆる言語が出来、知的でなんでもできる。理想の男。」と語り、「理想の男像は?」という質問に「ブラッド・ピット。」と即答し、「とてもやさしく、知的で、しっかりしていて素晴らしい才能がある。いわゆるナイスガイ。」と絶賛していた。
マスコミのあらゆる質問に丁寧かつ熱く語ってくれるマット氏に仕事への熱い情熱と誠実さを感じる記者会見となった。
2月11(祝)より、日劇1ほか全国東宝洋画系にてロードショー。
(上坂 沙耶花)
■作品紹介
ボーン・スプレマシー