麻生学、佐々木浩久、山口雄大、本田隆一の4人の監督によるオムニバス『穴』が7月10日(土)、渋谷ユーロスペースで公開をむかえた。初日舞台挨拶には「胸にあいた底なしの穴」の佐々木浩久監督と主演の三輪ひとみさんが登場した。
 開口一番「鈴木則文の後継者は自分だと思っていて、この企画の前にずっと『パンツの穴』のような作品をやりたいと思っていたんです。」と佐々木監督。これには会場が大爆笑。(鈴木則文は70年代を中心に東映で活躍していた映画監督で「トラック野郎」シリーズが有名。)
 今回は短編オムニバスということで『パンツの穴』は改めて、短編ならではの三輪ひとみの魅力を追求するものを目指したという。佐々木映画の女神として今回で6度目のコンビとなる三輪さん、彼女の魅力を被虐性にあると主張する佐々木監督からは常に映画のなかでひどい仕打ちに合わされてきた。しかし三輪さん当人は「なんか自分が悲劇のヒロインになったみたいで面白いです。」とまったくそういう役回りについて気にしていないといった感じ。「三輪さんはお願いしたことについて、深く追求もせず”はーい、わかりました。”ってすぐに演じてくれちゃうからいいんです!世界中の女優が彼女のようだったらいいのに!」と熱弁。観客も大いにうなずき会場は拍手喝采で三輪ひとみをたたえまくった。・・・という異様な盛り上がり。三輪ひとみの魅力をまだ知らないあなた!『穴』で堪能してください。
また、このほかにも監督・キャストによる舞台挨拶が予定されている。こちらも要チェック!
(watano)

7/16(金) 本田隆一監督/藤井尚之/山本浩司
7/17(土) 山口雄大監督/板尾創路/坂口拓/増本庄一郎
7/24(土) 麻生学監督/尾美としのり

☆『穴』は渋谷ユーロスペースにてレイトショー公開中

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『穴』
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『穴』