『バッファロー66』から5年、ヴィンセント・ギャロが最新作『ブラウン・バニー』をカンヌ映画祭発表後の日本で、記者会見を行った。
今年のカンヌ映画祭では、賛否両論と未完成の作品が話題になったが、来日直前まで編集に追われ、都内のホテルでの記者会見では完成した作品について熱く語ってくれた。
挨拶では「皆さんに、はっきりさせておきたいことは、カンヌに出品したバージョンはラフ段階のもので、今回仕上げたのが完成版です。自分は人々が取ったリアクションには全く気にしていない、影響も受けていない。唯一影響を受けたのは、自身の中に疑問を持った時だけ」と釘を刺した。
本作では、監督・主演・製作・脚本・美術・撮影監督・編集・衣装・メイクと大半を担当し、完璧主義者をアピール。
デイジーを演じたクロエ・セヴィニーについて質問が出ると「彼女とは10年前の”一夜”の後、ずっと気まずい雰囲気になっていたんだ。だけどある晩、彼女が夢に出てきて以来、ずっとクロエのことが頭の中から離れなくなってしまった。」と爆弾発言も飛び出した。

『ブラウン・バニー』は、2003年11月22日よりお正月、シネマライズほか全国ロードショー公開

□作品紹介
『ブラウン・バニー』