『プッシーキャット大作戦』トークイベント本田隆一VS山下敦弘、大阪芸大よもやま話

　3人の無法者ゴーゴー娘たちの無軌道ぶりをスタイリッシュに描いたキング・オブ・エロスのラス・メイヤー監督の傑作『プッシーキャット、キル！キル！』。この作品にオマージュを捧げ、舞台を東北の漁村に置き換えたとんでもなくポップな作品、本田隆一監督の和製メイヤー映画『プッシーキャット大作戦』がレイトショー公開中だ。テアトル新宿では公開を記念して連日トークイベントが開催されている。

7／6のトークゲストは、さきほど公開された『リアリズムの宿』がロングランヒットとなった山下敦弘監督。本田監督とは大阪芸大の先輩後輩という間柄で、当時から映画監督を目指しこころざしを同じくしていた仲間である。本田作品の常連俳優であると同時に山下作品にもデビュー作『どんてん生活』から『ばかのハコ船』最新作『リアリズムの宿』と一貫して主演している山本浩司さんも当時からの仲間。いまやもっとも注目すべき俳優の1人となった山本さんだが、もとから俳優志望だったわけではなく監督や脚本家としての活動もおこなっている。『鬼畜大宴会』でデビューし『空の穴』などのヒット作で知られる熊切和嘉監督も大阪芸大時代からの付き合い、日本映画界の若手有望監督が勢ぞろいといったところだ。トークは当時の映画製作の様子、思い出話に加え、本田監督も山下監督もサム・ライミが大好きだ！ということでも盛り上がりました。
いわれてみると、本田監督が「青春の穴」(山本浩司脚本）で参加していているオムニバス映画『穴』（7月10日公開）での樹海を舞台としたあの作品はかなりサム・ライミ入ってたかも・・・。
　2人は知ってか知らずか、奇しくもこの日の午前中、『スパイダーマン２』でちょうど来日中のサム・ライミ監督が記者会見をおこないました。サム・ライミ監督会見レポートもあわせてご覧になってください！

☆「プッシーキャット大作戦」はテアトル新宿にてレイトショー公開中　