日本とアフリカの相互理解・交流を目的として今年も日比谷公園で「アフリカン・フェスタ」が開催された。今年で4回目を迎えるこのイベントはアフリカと関わりが深いミュージシャンである白井貴子氏をプロデューサーに迎え、白井氏によるスペシャルコンサートや「アフリカとの出会い」と題する講演等が行われるほか、在日アフリカ人を中心とするダンス音楽グループによるアフリカの音楽の紹介や日替わりゲストによるパフォーマンスなど、様々な音楽、ダンスグループによる公演おこなわれた。また、「アフリカおもしろレクチャー」と題した連続トークが行われるほか、お面の製作、ダンスや楽器の体験講習会、民族衣装の着付けが楽しめるファッション・コーナー、在京アフリカ大使館やアフリカで活動するN GO(非政府組織)による展示コーナー、フード・コーナーなど、多彩なプログラムが催された。

このイベントに、今夏六本木ヒルズでの公開が予定されているアパルトヘイト下で苦しむ人々の音楽による体制との闘いを描いた『アマンドラ!希望の歌』のリー・ハーシュ監督がレクチャーコーナーに登場した。ニューヨーク生まれのハーシュ監督がはじめてアパルトヘイト運動を深く知ったのは高校生のころにさかのぼる。亡命者である南アフリカ人の友人の存在がきっかけで圧制の中での自由の歌に興味をもつ。それ以降精力的に反アパルトヘイト運動への活動をはじめている。長編デビュー作となるこの作品には、調査から撮影まで9年もの歳月をかけた渾身の作品。「今日はみなさんにタイトルの“アマンドラ”の意味を教えます。それは自由を求める人々の間ではシュピレヒコールのようなものなんです。”自由を我らに”という意味がこめられています。」と語り、少しでも多くの人々のこの映画を知ってもらいたいとアピールした。

☆『アマンドラ!希望の歌』は今夏、ヴァージンシネマズ六本木ヒルズにてレイトショー

□作品紹介
アマンドラ!希望の歌