幽閉された美しい姫を助けるのは素敵な王子様、と相場が決まっていたおとぎ話の世界を真っ向から裏切り、なんと沼地に住むモンスターと恋に落ちてしまうという破天荒なストーリーで大ヒットを記録した『シュレック』。おとぎ話の予定調和をぶち壊し、果敢に自らのストーリーを紡いでゆくというそのエネルギッシュさ、かつ大胆さもさることながら、アニメーション技術の面でも高く評価され、公開年度のアカデミー長編アニメ最優秀賞を受賞したその『シュレック』の続編が、さらにパワーアップして今年7月に公開となる。
 本日4月26日はケリー・アズベリー監督、ジェフリー・カッツェンバーグが来日し、行われた会見には日本語吹替版を担当する日本人キャストも参加した。キャストは、主人公のモンスター・シュレック役(アメリカ版ではマイク・マイヤーズ)には濱田雅功、ヒロイン・フィオナ姫役(キャメロン・ディアス)には藤原紀香、シュレックの相棒のおしゃべりなロバ・ドンキー役(エディ・マーフィー)には山寺宏一が前回同様担当する。それぞれ役を演じるのは前作の経験で2度目ということもあり、多少リラックスして吹替えに望むことができたとコメント。この会見の模様は動画メニューをクリック!

 また、本日公開されたフッテージ上映では、シュレック、フィオナ姫、ドンキーの他にも一癖ありそうな新キャラクターが登場する。今回は、フィオナがシュレックを連れて故郷の両親(国王と后)に挨拶にいくところからはじまる。しかし国王はモンスターであるシュレックを断固として拒否。そして、本来のおとぎ話的な流れではフィオナを助け彼女と結婚するはずだったイケメン・チャーミング王子とその母で妖精のゴッドマザーが、妻をとられたことに対し大激怒。国王と組んでシュレックを消そうともくろむ。そこで刺客として登場するのが長靴をはいた猫・・・というハチャメチャな展開で面白さは前作以上になりそうだ。監督によるともともと「シュレック」は4パートの話として想定されており、すでに3・4の話も存在しているとか。「今回は前作のその後だけど、シュレックが一体どこから来たのか知りたくないかい?」と微笑むプロデューサー・カッツェンバーグであった。先ほど今年のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門への正式出品が決まったこの作品、さらなる飛躍をとげることができるか?!
(綿野)

☆『シュレック2』は7月24日(土)から日比谷スカラ座1ほか全国ロードショー!

□作品紹介
シュレック2