キング・オブ・カルト石井輝男監督『盲獣VS一寸法師』。作品の完成から約3年。遂に一般ロードショー公開が決定、3月13日より渋谷シネ・ラ・セットにて初日を迎えました。
初日1回目の終了後、2回目の上映前の2回行われたリリー・フランキーさん、塚本晋也さん、石井輝男監督による舞台挨拶、盲獣役の平山久能さんも飛び入り参加。いずれも立ち見の出る程の大盛況。
−−−まず、監督から、お一言ずつご挨拶をお願い致します。
石井輝男「石井輝男です。本日は、こんなに大勢の方にご覧いただいて、大変嬉しく思っております。ありがとうございます。」
リリー・フランキー「まさか犯人が丹波哲郎だとは思ってなかった。でも、石井さんの映画に参加できてすごい光栄です。撮影は20世紀したんですけど、予告編にはミレニアムって書いてありますけどね。みなさんにご覧になっていただけて良かったと思います。」
塚本晋也「僕は、実を言うと石井監督の映画が大好きで、実を言うと子供の時に、今、年号みたら、10才の時なんですけど、親戚のお兄ちゃんと僕の弟と渋谷だったんですけど、チケットもらって、これ観に行っておいでって、映画行ったんですよ。後でわかるんですけど、大逆転、、、なんでしたっけ?」
リリー・フランキー「『直撃!地獄拳』」
塚本晋也「その時は、親戚のお兄ちゃんと僕と弟と、映画観て、ホントに腹が痛いからからやめてくれというばかりにですね、ホントに涙を流しながら、ひーひー言って観た記憶があって、、、その後、すごく時間が経って、その映画のことがどうしても忘れられなくて、トンネルの中に飛行機がこういって、もお、すごい映画があったんですが知ってる?って映画関係者に聞いたら、その地獄拳って、石井輝男監督だって聞いてから、僕はずっと目がハートだったものですから、その後に、石井輝男監督の作品を観たのが、浅草に『地獄』という映画を観に行ったんですけど、浅草にピッタリの映画で、すっごく感動しました!!今は、あのいろいろ問題ありますよね、、、サリン撒いちゃったり、、、あの人たちに対する密かな怒りをですね、ホントに気持ちよく爆発してますんで、、、上佑、一応、罪無いはずなんですけど、上佑、舌抜かれてますからね。すっげー気持ちいい!その監督に、今度は明智小五郎役ということで、、、石井監督は、優しい方でした。」

−−−実際に、石井監督の作品にお出になっては?
リリー・フランキー「僕でいいって、おっしゃってたんで、、、まあ、その責任は、僕じゃないんですけど、、、僕が一番初めに言われたのは、パンチUFOがやってる役、番頭の役だったんですよ。だから、番頭の役作りを5ヶ月くらいしてたんですよ、体重落としたりとか、、、僕、ホントにみなさんと一ファンとして現場にいたので、空き時間に石井監督とか塚本さんに映画のお話しを聞けて、空き時間がすごい楽しかったですね。空き時間とかすごい楽で、塚本さんとすることがなくなって、塚本さんの電子辞書で、ゴキブリって引いてみようよって、すごい非生産的な時間の過ごし方してたんですよ。」
石井輝男「辛口の批評家で有名な白井桂夫さんという人がいるんですが、悪口ばっかりいう怖い人なんですけど、この方から電話がありまして、“何ですか?え!僕の映画見たんですか!?”って、僕の方がびっくりしてしまいまして、そういう批評家じゃないって思ってたんです。そしたら、塚本さんが芝居うまいのはわかってたけど、リリーさんがあれだけ出来るとは思わなかったと。だから、、、いや、ホントなんですよ。だから、是非書きたいと、シナリオ送って下さいと。週間新潮に書くから、リリーさんにも宜しくとね。塚本さんがうまいのはわかるけどね、渡り合って、どこで彼は勉強したんですかね?っていろいろ聞いてきたけど、何にも勉強してないようですよ。ってことで、、、」
リリー・フランキー「ニューヨークのアクターズスクールで。」
石井輝男「ともかく、ご覧になった皆さん、これからご覧になる次の回の方も、びっくりされると思うんですけど、塚本さんとのコンビが素敵だったんで、もう監督は何にもすることない。ただ、よーいスタート、カットと言ってるだけで、映画が出来上がりました。二人にも非常に私、感謝しております。本日は、どうもありがとうございました。」

3月21日(日)には、16:35の回上映後、18:40の回上映前に石井輝男監督、藤田むつみ、平山久能、薩摩剣八郎ほかによる舞台挨拶を予定しております。
なお、当日AM9:00より劇場窓口にて整理番号付き入場券の販売開始しています。(当日券の御精算、または前売券と引換え)詳しくは、劇場窓口までお問い合わせください。

□作品紹介
盲獣VS一寸法師
□公式サイト
http://www.fjmovie.com/ishii/mojuvs/