6月30日で閉館となる東急文化会館ではさまざまなラスト企画が催された。現在のシネコン形式になる前に存在した東急名画座を復活させようというのもこの企画の一つであった。6月30日の閉館まで『燃えよドラゴン』『大脱走』『ローマの休日』など映画ファンが胸を熱くするプログラムの上映が行われた。最終日のジュゼッペ・トルナトーレの名作『ニュー・シネマ・パラダイス』では、映画の中に登場するパラダイス座よろしく観客みなこの去りゆく東急文化会館、そしてそこで過ごしたそれぞれの青春の思い出に浸り、中には涙を流して映画を観る喜びを味わった。

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