日本が誇る国際派アクションスター、倉田保昭。30年以上にわたりアクション界の第一線で活躍し、最近も香港映画『クローサー』での出演が注目された”世界のクラタ”が構想5年、準備期間2年をかけて、製作総指揮、原作、脚本、主演を兼ねて完成させた超娯楽アクション、それが『黄龍 イエロードラゴン』である。4月5日の公開初日は、もちろん倉田氏、ヒロイン役の宮本真希、中国人女性を演じた倉田氏の弟子の田中陽子、監督の鹿島勤が舞台挨拶を行った。

倉田「撮影時は黄砂がすごくて大変でした。きてほしくないなーと思うと来て、来てほしいなーと思うと来ないんです。ほんとに厳しい撮影でした。昔サイゴンへ行ったときにそこでの戦争に直面して、イエローベレーのことを知りました。それでこの作品を考えついたわけですが、わけあって中国を舞台とすることになりました。本当はベトナムが舞台だったんです。」

ヒロイン役の宮本真希は、アクション初挑戦でノースタントで演じきったという。倉田さんも「スジがいい」と大絶賛し、そしてアクション指導のフィリップ・コク氏も「香港に連れていってアクション女優にしたい」ともらしたほどだという。

「撮影がない日は終日アクションの指導とトレーニングでした。間に10分くらいの休みが入りますがそれ以外はもうずっとでした。アクションに挑戦してみて私の意識が変わった部分がとてもあって、もう一度必ずやってみたいと思っています。」(宮本)

「ロケ地が中国という特殊な状況だったというのもあって、非常に充実した毎日でした。」
と語った田中陽子さんは、実は倉田さんのお弟子さんで、中国語が出来るということではじめは通訳として参加していたという。しかし、監督の目にとまり出演者が決まっていなかった中国人女性チャン・メイリ役を急遽演じることになったという。

鹿島監督「中国オールロケで向うのスタッフと日本のスタッフがはじめはギクシャクしていたけど、次第に中国のスタッフが『監督がこれだけ頑張っているんだから俺たちもがんばる』と言ってくれたのがうれしかった。こういう風に国を超えた映画が作れたし、映画ってこういうもんだっていうように思いました。」

☆『黄龍 イエロードラゴン』は4月5日より銀座シネパトスにて激闘ロードショー!!

◆作品紹介『黄龍 イエロードラゴン』
◆公式ページ『黄龍 イエロードラゴン』

(綿野 かおり)