オリジナル・ヴィデオ作品として、3本のシリーズそれぞれ高回転を記録し続けたホラー・ムービー『呪霊』と、すでに二桁を数える作品がリリースされた実録ホラードキュメント『ほんとにあった!呪いのビデオ』。この、二大ホラー・シリーズが『THE MOVIE』として、待望の劇場作品として生まれ変わった。3月8日の初日上映後には、国産ホラーの第一人者高橋洋氏からも絶賛された『呪霊2 殺人現場の呪い』の監督で、この『呪霊 THE MOVIE』が劇場作品デビューとなる村上賢司監督をはじめ、ヴァラエティに富んだ3つのエピソードに出演した6名のゲストが来場し、舞台挨拶を行った。

村上賢司(監督)——やっと上映できたということで、ほっと一安心しております。皆さん、一生懸命演じてくださって大満足です。こういう映画は、口コミも大事ですので、面白かった、怖かったとお伝えください。

市川由衣(エピソード1・高山市子役)——『呪怨』と2作ホラーが続きましたけど、元々ホラーはすごく苦手で、お話をいただいた時はどうなんだろうって思ったんですけど(笑)、やっててすごく楽しかったです。

内田さやか(エピソード1・丸山雅美役)——映画は二本目なのですが、『十七歳』の時は消極的で無口な女の子だったんですが、今回の『呪霊』ではすごく活動的で、何でも見に行っちゃったり、パソコンで怪異を調べちゃったりとそのギャップが凄くて、まだまだだなって感じでした。難しかったです。

安藤奈美子(エピソード1・花田圭役)——監督には『呪霊2』(V)でもお世話になって、二作目なんですけど、相変わらずひょうひょうとしていて、芝居中もちょっと時間があいたりするんです。一度ご自分の頭の中で、映像を浮かべてから演技指導をはじめてくださるんで、その間私も自分の中で考えたりと、とても勉強になりました。

五十嵐万紀(エピソード2・沖津育美役)——撮影現場は本当に賑やかで、共演のラッキー・レッグススの皆と、怖い話をしたりで楽しかったです。村上監督は、ひょうひょうとした感じなんですけど、演技のことになるととても優しく熱心に指導してくれました。

鈴木祐真(エピソード3・前園卓巳役)——廃墟の病院での撮影は深夜に行ったんですけど、友人役の子供達もスタッフの人たちも皆、かなりびびっていて、怖かったですよ。それで終わったのが深夜の4時で、ホテルに帰ったらお腹がすいちゃって疲れました(笑)。でも、また行ってみたいですね。(この日12歳)

山口弘美(エピソード3・卓巳の母親役)——大事な息子を亡くす役だったので、撮影中もヘビィでした。子供の前だから毅然とふるまいたいんだけど、動揺しているところを見せてしまったりとか、そういう点に気をつけて演技させていただきました。

なお、『呪霊 THE MOVIE』は『ほんとにあった!呪いのビデオ THE MOVIE』と最強2本立てで3月20日までテアトル池袋にてロードショー公開中。最終夜の3月20日には、『リング』の脚本家、高橋洋を招いての“呪い”座談会も開催予定だ。
(宮田晴夫)

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呪霊 THE MOVIE
ほんとうにあった!呪いのビデオ THE MOVIE

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呪霊 THE MOVIE