真っ赤な髪をトレードマークに、悪の凶弾と魔物を相手にカンフーと拳銃で決死のファイトを繰り広げる無敵のヒロイン“ブラッディ・マロリー”。日本のマンガやアニメなどに深い愛情を持つフランスの新鋭ジュリアン・マニア監督が、マロリーをリーダーとする超常現象討伐隊と怪物軍団の死闘を、キッチュにそしてポップに描いたサイバー・アクション・ホラー。そして音楽には、『GHOST IN THE SHELL 甲殻機動隊』などの川井憲次氏が参加している。なんてったってその経緯も、マニア監督が川井氏のホーム・ページを通じてメールで音楽担当要請をしてきたというくらいだから、マニア監督のヲタク的拘りがビンビンと伝わってくるではないか。
 昨年の東京ファンタで好評を博したこのサイバー・アクション・ホラーの公開を記念して、ジャパニーズ“マロリー”が選ばれることになり、公開前日の2月28日にその就任式が開催された。130名を越える候補者の中から、選考にも参加した川井氏曰く「マロリーというヒロインの行動的なところや、カッコいいところで選びました」という事で見事その栄誉を勝ち取ったのはタレントのMEGUMI。オリジナル版のオリヴィア・ボナミーの、スレンダーでシャープな魅力より、むしろキュートさが先に立つ感じもするが、そういう選択も勿論ありだ。この日はご覧の通り、髪の毛も赤毛に染め、劇中のマロリーと同様の赤の半袖レザー・ジャンパーに、黒のホットパンツ姿での登場だ。
 川井氏から就任記念としてマロリーの必須アイテムピストルを贈呈されたMEGUMI。「普段こういう格好は出来ないので、気分的にテンションが上がりますし強くなった気がしますね。何でも倒せそうです」と、コスチュームを身に付けた感想をコメント。「主人公のマロリーが兎に角無敵で、敵を倒しても続々と敵が出てくるんですけど、慌てずクールに倒していく姿が本当にカッコいい。女性は戦闘ものとかに弱い方も多いですけど、マロリーの周りにいる仲間たちもとても個性的で、見ていてあきないですし女性にもかなり見やすい映画だと思います」と作品の魅力をアピールした。
 また、細部にわたっての監督の拘りが溢れる『ブラッディ・マロリー』は、上映期間中リピーター・キャンペーンが実施されるが、その第1位の賞品となる特大ポスターに、川井氏とMEGUMIがサインを行った。この貴重なポスターが欲しい方は、是非キャンペーンにチャレンジして欲しい。

 なお、『ブラッディ・マロリー』2003年3月1日より、シブヤシネマソサエティほかにてロードショー公開中!
(宮田晴夫)

□作品紹介
ブラッディ・マロリー