かっては、友であった二人の男の数奇な運命が展開する戦慄のファンタジー・オペラ、PlayStation2専用ソフト『カオスレギオン』がいよいよ完成。発売に先駆ける2月27日に完成発表会が開催された。当日は、このゲームの開発にあたった小野プロデューサーと、魅力溢れるCGキャラクターに、声優としてさらなる生命を与えた押尾学(LIVとして主題歌も担当)、海東健、市川由衣、りょうが壇上にあがり、この作品についてのアピールを行うと同時に、緻密に構成されたオープニング・ムービーやゲームのデモ、CMなど関連映像も多数披露された。
 『カオスレギオン』はそのタイトル通り、混沌の軍勢、様々なものが交じり合った舞台で、熾烈なバトルが展開されるゲームとなっている。これまでもプレイヤー1人が多数を相手に戦うゲームはあったが、このゲームではチーム戦を前面に出し、プレイヤーがレギオン(軍団)を率いての戦略性の高いアクション・バトルが特長で、小野プロデューサーが「かなり時間をかけた分、新機軸のアクションが実現できたと思っている。特にコントローラーから感じられる“エモーショナル・アクション”としては完成度が高いものになったので、手にとって感じて欲しい」と自信の程を語った。またジークとアーシアという二つのキャラクターそれぞれのモードを選択して、二種類の楽しみ方ができるようになっているのも、大きなポイントだ。小野プロデューサーの概要紹介に続き、四俳優が挨拶した。

押尾学(ジーク ヴァールハイト役)——リアルでスムーズな動きによるアアクションが、ナチュラルに綯っていると思いました。主題歌は自分がいつも思っている、常に上に行きたいという思いを書いたもので、後悔のないよう頑張って上に行きたいという内容です。

りょう(シーラ リヴィェール役)——ステージが色々あって、幻想的で壮大なスケール感による世界観がいいなと思いました。私はアクションゲームが大好きで、勝ち負けよりもそんな技をやるかに凝っているんですが、このゲームを見たときには動きがスピーディで華麗で、女性が見ているだけでも楽しめると思います。

市川由衣(アーシア リンスレット役)——皆さんの声と映像がすごく綺麗にはまっていて、映像のリアル感にすごくびっくりしました。キャラクターを実際に見て、走り方とかも私にちょっと似てたり、動きとかもかっこよくて、感動しましたね。

海東健(ヴィクトール ドラクロワ役)——最初に物語を読ませていただいた時の独特な世界観が、そのまま肌に伝わってくる感じで、インパクトがあっていいですね。その世界観と絵のドラクロワの雰囲気を大事に声をあてました。

 またハイクォリティなグラフィックによるゲーム・ソフトのみならず、『カオスレギオン』はマルチ・メディアな広がりを見せていて、角川書店『ドラゴン・マガジン』ではゲームの中では描かれない空白の3年間を描く連載が進行中。また、3月4日・11日・18日・25日には文化放送にてラジオドラマの放送も予定されているなど、互いに補完しながらより壮大な世界観の構築を進めるようで、その行末に期待が高まる。
 なお、PlayStation2専用ソフト『カオスレギオン』は2003年3月6日より全国一斉発売(標準価格\6,800・税別)。テーマ・ソング“FLY”もユニバーサルミュージックより同時発売される。
(宮田晴夫)

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カオスレギオン